2016/08/23

ことう








先日、信楽を訪ねた時にお世話になった、
古谷和也さん の展覧会のお知らせです!



伊勢﨑競 ・ 古谷和也  展

  ~古陶の流れ~


場所:   横浜高島屋  7階  美術画廊

会期:   8月24日(水)~8月30日(火)

       午前10時~午後8時 (最終日は午後4時迄)




伊勢﨑競さんは、備前焼の作家です。

信楽・備前・瀬戸・常滑・越前・丹波  以上6つの窯業地を、
中世から現在まで制作が続く窯として 「六古窯(ろっこよう)」
と言います。


その中の信楽焼と備前焼の作家二人の競演です。

以前にも一度、こちらの二人展を拝見したことがありますが、
同じ焼き締めの技法でも、それぞれの土の違い、焼きの違い、
お二人の作風の違いなど、見ていてとても面白かったです。

お近くの方は、是非足をお運びください。


28日までは、お二人とも会場にいらっしゃる予定だそうです。






2016/08/14

きんとき






今年から、8月11日が「山の日」になりましたね。

8月11日生まれの私としては、やっぱり登っておかないとねっ
ということで、相棒と一緒に金時山に登ってきました。

金時山は、神奈川県足柄下郡箱根町と、静岡県駿東郡小山町の
境に位置する、1212メートルの山です。





























「夕日の滝」を朝見て登るルートです。


















ヤマアジサイ



山道には色々な山野草が咲いていました。






















オオバギボウシ





                ヘビイチゴ























ホタルブクロ



                ユウガギク



木々や花に癒されつつも、急な傾斜が続き、息も絶え絶え。

それでもなんとか山頂に着きました!




























生憎、靄がかかっていて景色は見えませんでした。
晴れていれば、ここから富士山が間近に見られます。


ま、花より団子ということで、有名な金時娘の営む山小屋で、
朝握ってきたおにぎりと、名物キノコ汁をいただきました。





















大きなナメコがたっぷりで、本当に美味しかった~。






登ったら下りなくてはなりません。下りも結構な急傾斜な道で
足が笑いまくっていましたが、無事下山。


山登りは人生みたいなものですなぁ。上がったり下がったり、汗かき
べそかき、でも一歩ずつ踏みしめて行かなければなりません。


下山したあと、温泉に入ってビールを飲むことが何よりの幸い。























足柄山の金太郎~






2016/08/08

こぶし




今回の旅の最終目的。

綾さんに会うこと、こぶし句会に久しぶりに参加させていただくこと。

陶芸の学校に通っている時に、尾中先生が楽し気に詠んでいる俳句に
興味を持って、句会に参加させていただいてから早12年。



学校を卒業してからも、毎月「円虹」という俳句結社の句誌に投句
することは続けていましたが、大阪のアヤさん宅で開催される
月1回の句会「こぶし会」に参加させていただくのは長い間の
ご無沙汰でした。


句会に出席して、選句したり、されたりすることは、一人で詠んで
投句するよりも遥かに多くのことを学べます。


「選は創作なり」と高浜虚子の言葉にある通り、句を選ぶことも
自分がどのように俳句を作っているのかを示す要素となります。


そんな緊張感もありますが、久しぶりに綾さんや、こぶし会の
昔ながらのみなさん、そしてお名前はずっと聞いていたけれど
初めましての方にも会えて嬉しかったです。
ありがとうございます!

佳乃主宰にもお会いできて、実りある句会でした。


今月の兼題は「夕菅  扇  睡蓮」でした。


植物園に行った時に、夕菅も、睡蓮も見ていたので、イメージは
バッチリ!

しかし、捻り出し、絞り出しての句は…。



つづきは今度お会いした時に。







2016/08/06

かんさい





関西のイラストレーター101人展」を開催中の

Kunio Gallery を訪れました。



この日の前、尾中先生と大阪十三の沖縄料理のお店、「花笠」にて
島酒を一緒に呑んだのです。
こちらは1階は立ち呑みで、2階は座席があるようです。
私たちは立ち呑みでした~。
その時、尾中先生も出品されているということを聞いて出掛けました。
ちょうど大阪におるし!


は~、呑んだ呑んだ。

























101人、一人一人を丁寧にじっくり見る時間が無かったのですが、
気になった作品をじっと見つつ、101のイラストレーションがおしゃべり
しているような気配を感じていました。

楽し気だったり、怖ろし気だったり、陽気だったり、悩んでいたりと、
101人もいると賑やかだな~と思いました。



そして、会場を後にし、俳句の会へと向かうのでした。






2016/08/05

おやこ








佐川美術館に行ってきました。


守山駅からバスでトコトコ30分くらい、終点が佐川美術館でした。


開催中の「吉左衛門Ⅹ  樂吉左衛門 樂篤人 樂雅臣

       ~初めての そして最後の親子展~」





















桃山時代に千利休とともに樂茶碗を作り出した初代長次郎から
400年余り、一子相伝で茶碗作りを続けている「楽家」当代
15代樂吉左衛門さんと、長男の篤人さん、次男の雅臣さんの
最初で最後の親子展。丁度滋賀に居るので行かない手はない。



樂さんが設計した「樂吉左衛門館」は、「守破離(しゅはり)」を
テーマに6つの部屋に分かれていて、それぞれに当代、篤人さん
雅臣さん、そして3人揃って、というかたちで展示してあります。

次代を継ぐ篤人さんは赤樂茶碗、黒楽茶碗。
雅臣さんは樂家から独立して石彫の道に進まれているので、
彫刻作品を展示されていました。


当代樂さんは、すーーーーっと遠くを見ているような、何か越境した
ような感じを受けました。


篤人さんからは、初々しいそして未来へ向かって挑戦しているような、
そして400年続く伝統家を継ぐ重みを感じているような戸惑いが
感じられました。



雅臣さんの彫刻は、楽家を離れ自分で道を切り開いていこうとしつつ、
まだ迷っているような、でも面白い作品でした。




樂吉左衛門さんが設計した茶室は、外から眺めてきました。
内部見学は事前予約が必要です。























沼地の中にポツリと建っている秘密基地のよう。


水を湛え、静けさに包まれた美術館でした。








おばちゃん達がすごい勢いで、「茶碗は何がエェんだかわからんわ~」

ってドタドタと過ぎ去っていきましたが。






2016/08/04

しがらき




信楽焼の作家、古谷和也さん の工房を訪ねに、信楽まで行ってきました。


足が無いので南草津駅まで迎えに来ていただき、緑深い信楽の里まで
車で40分くらい。

草木の匂いと蝉の声がする穴窯や、作業場など案内していただきました。



作品を展示する部屋は、古谷さんの御父上、故古谷道夫さん手作りの
ものだそうです。
こういう建物を手作り出来ると言うことが、信じられない!


こちらの柱は、昔電信柱で使われていたものを使用したようです。
そうそう、昔は電信柱は木だったなぁ。














































夏の日差しが優しく窓から入ってきて、夏の花が信楽の花器にそっと
生けられている…。

はぁ~、なんとも心が平らかになります。


若いころに経験した色々なお話しを聞いたりしつつ、今現在使用されて
いる穴窯を見せていただきました。





ご自分で作ったんですよ!!ほとんど一人で!
すごか~。すごかとよ~。

御父上が作られた穴窯の様式を、さらにご自分で工夫されて作っていて、
美しい緋色を出したり、灰の緑を深くしたりしているそうです。



その後は、信楽陶芸の森に連れて行っていただき、窯を見まくりました。




登り窯





















信楽町黄瀬地区で発掘された金山遺跡の、16世紀後半の
ものとされている2号窯を再現した、金山再現窯。




















部屋の内部が二つに分かれている、特徴的な窯です。




こちらは「イッテコイ窯」



















焚口からの炎が、壁に当たって戻ってきて煙突へ熱が抜ける構造で、
穴窯よりも焼き上がる時間が早いそうです。



そして「スイッチバックキルン」





















焚口が窯の前後についていて、どちらかから薪をくべたら
反対側に熱が伝わって、と言うのを繰り返して焚くのでしょうか。
短時間で焚きあがるのが特徴だそうです。


全て、現役で使われている窯です。

色々な窯があるんだな~。

ものすっごい大きなガス窯や、電気窯なども見学させていただきました。

お忙しい中、古谷さんありがとうございました!!



古谷さんは、8月下旬から横浜高島屋で二人展をされるそうです。

また詳細はこちらでもご案内しますので、お近くの方は是非足を
お運びください!!






2016/08/03

しょくぶつえん






小雨の降る中、京都に住む友人と待ち合わせて、

京都府立植物園」 に行きました。


雨も降っていることだし、温室に入って植物を見ようと、軽ーーく
思っていたら、ものすごいボリュームで、温室だけで2時間かかりましたよ。

熱帯の植物、高山植物、サボテン室など、何部屋にも分かれていて、
さらに食虫植物展などもやっていて、見応えありでした。


























バナナー!


      ベゴニア



















アカバナー




  
サボテン































バオバブもいました。


植物のムンムンとしたエネルギーに、精気を吸い取られたような
感覚でしたが(特に食虫植物)、とても楽しかったです。
友人に感謝。



その後は、紫野まで歩いて行き、知人のやっているギャラリー

「Polarsta」  ポーラスタへ伺いました。


内装も全て手作りで、温かみのある木の柱や床、細部まで拘っているけど
さりげなくてカッコいい作りに、何時間いても飽きないほどでした。                   (早く帰りなさい!)


久しぶりに会えてお話しするのに夢中になり、写真を撮るのを忘れて
しまったので、ポーラスタ HPをご覧ください。


突然伺ってしまいましたが、会えて嬉しかったです。
ありがとう!!


また寄らせてくださいね。

























2016/08/02

あんとにお




京都へ着いてまず向かったのは、寺町二条にあるスペイン料理レストラン

「アントニオ」

以前、東京赤坂にあるスペイン料理レストランで働いていた時、
一緒に仕事をしていたスペイン人のAntonioが、13年前に京都で
スペイン料理店を開きました。

何度か訪れた時に、お皿の縁の色が剥がれているのを上手く直せないかと
相談されて、お皿を預かってから10年近く経っていましたが、やっと直して
持っていくことが出来ました。ごめんよ~。























アントニオも喜んでくれて、直し方も伝えたのでほっと一安心。

へレスやワインを呑みつつ、美味しい料理をいただきました。

丁寧に作られている本場スペイン料理です。
京都へお越しの際は、是非寄ってみてくださいね。









お店の雰囲気も素敵。

その後は、友人の旦那さんが営んでいる和食のお店で、
また友人と呑み直しました。

その途中で仕事を終えたアントニオもやってきて、友達と、
常連のお客さまとみんなで呑んだのでした。

真夏の夜は長い…。