「すべての道はどれも同じである。
どこかわからないところに行くだけだ。
しかしながら、その道に心がなければ、少しも楽しくはない。
反対に、心のある道なら、そこには安らぎがある。」
「心」ってなんだろうにゃ~。
いやいや、久しぶりに カルロス・カスタネダの
「時の輪」を読み返して、20代の「あの時」のことが
心に浮かんできました。
まだまだやきもの(陶)の道に行くとは露ほども思っていない、
赤坂にあるスペイン料理屋で働いていた時。
千代田線赤坂駅を降りたところにある本屋で、出勤前に
ぶらぶらと書棚を見ていた時に目に飛び込んで生きた本。
本の頁の端を折るのなんて今ではしないけれど、
たくさん折ってあって、その頃の私が何を感じていたか、
ほぅほぅ、と思いながら読みました。
先のことなんて、何が起こるかわからないものです。
などと真面目に考えていても、猫の眠りにはかなわない。
あ、眠たくなってきた…。
「しかしだからといって、その道を好きにならなくては
ならないというものでもない。
ただ楽しく旅ができるというだけのことだ。
そういう道に従っているかぎり、戦士はその道とひとつになる。」