写真は、焼成する前の生の器です。
「片口」は、液体(主にお酒←私的見解含む)を注いだり、装飾として「口」を
つけられた器です。
片口の形状が好きでよく作りますが、口の大きさなどの見た目のバランスも
さることながら、「注ぐ」ということを目的とするなら、液体を注いだ時の「キレ」
の良さが大事です。だらだらっと、液体(酒)が喉元をたれてしまうのは避け
たいところです(勿体ない)。
でも、生の状態で液体を入れて試すことは難しいので、完成品で試すことに
なります。毎回、「口」を付ける角度や、「口先」の薄さ、反り具合などを試行
錯誤しています。
そして、いつもの「彫り」をしましたが、今回は新しい彫り方をしました。
彫るのが好きで、デザインとしても考えていますが、何よりも、器の表面に
凹凸があると、滑り難く、器を落とし難くなるということなのです。
小さな子供や、年齢を重ねて握力が弱まってきた方たちに、どういう器なら
使い易いのだろうということをテーマに器を作る仕事に関わったことがあり、
その時に教えてもらいました。
日本の食事は、器を手に持っていただくことが多いです。
重さや大きさ、感触など、手にしっくりと馴染む器。
それは、日々の中で無意識に手が伸びて、よく使われる器に他ならないのです。
そういう器を作ることが、目標です。
かたくち大スキのわたくちが買いたぁなるよぉなもんを次の展覧会で期待しちょく!よろちく!
返信削除酔いどれ絵描きさんに買っていただけるような
削除そんな片口を作れるように、
今日も作ろう。
ちくちく