2018/02/28

にんぎょ




菊池寛実記念 智美術館 へ行ってきました。


「第7回 菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の〈今〉」

開催中。









































展示室は地下ですが、この上階にはきっとコレクションが保存されて

いるのだろうな~と見上げて首が痛くなり。


智美術館は、現代陶芸のコレクターである菊池智さんが長年の

コレクションを一般公開し、現代陶芸の普及や陶芸家、研究者の育成を

目的にして建てられた美術館です。


菊池ビエンナーレ展も何回か見に来ていますが、他の展示も面白い企画が

あるのでよく訪ねています。









































館内や作品の撮影は出来ないので表のポスターから。

この作品を見たくてやってきました。


津守愛香さんの「人魚仏」


大賞は別の方でしたが、こちらは優秀賞でした。


すごいの。近くで見ると。

ひきこまれました。


その他にも、作家達の魂の乗り移ったような作品を見て、感動しました。

これ、どうやって作っているのーーー!?っと、

作者に訊ねたい作品もありました。



刺激を受けまくりました・・・。











2018/02/24

たないた




窯に作品を詰めていく時に、棚板と呼ばれている板の上に乗せて、

支柱で高さを作ってその上にまた棚板を乗せて・・・と繰り返して、

窯の高さいっぱいまで作品を詰めていきます。


その重要な棚板が、こうして傷を負ってしまうことがあります。


釉薬がはがれて飛び散ってしまったり、釉薬が流れてべったりくっついて

しまったり。


1230℃ の窯の中では、何が起こっているか窯を開けてみるまで分かりません。








これは、釉薬が厚くかかりすぎて、縮れて飛び散ってしまったもの。

棚板はカーボランダムで出来ているものがほとんどですが、その上に

アルミナコーティングが施されていて(白い部分)、焼成した粘土が

板にくっついてしまわないように加工されています。



そのアルミナコーティング剤がはがれて地が見えているところを直さないとなりません。







まずは、くっついてしまった釉薬をガンガンと削って落とします。

ポロリとはがれてくれるとカ・イ・カ・ン・・・!








そしてアルミナコーティング剤を筆で塗っていきまーす。

乾いたらまた塗る・・・を繰り返して、完全に乾かしたらヤスリで表面を平らに

します。平らになっていないと、作品をのせて斜めになってしまったりして、

焼成時に歪んだり、割れたりする原因の一つになります。



棚板もなかなか高価なものなので、大事にメンテナンスして使っていきます。

高温に耐え得る素材で、何度も繰り返し使えるものだもんな~。

普通に1230℃~1300℃ の高温で器を焼いているのに、

平気な顔して器を支えてくれているのだもの。


誰が初めに考え付いたのだろう。

いつも、初めての人のことを思うとすごいな~って感動する。



あっ。まずは棚板を汚さないように気を付けないとね。









2018/02/23

こうろ




2月ももう後半。

陶芸教室と、自作も窯焚きの時がやってきました。

今日は陶芸教室の素焼き。

来週の月曜日は自作の素焼き。


いつも自由に窯焚きをさせていただいていることに感謝です!!




茶香炉を作っています。

アロマポットのようなものですが、上のお皿に茶葉を入れて、

下からろうそくの炎で温めると、お茶のとっても佳い香りがするのです。


熱を通した茶葉は、ほうじ茶としていただくこともできますよ。



静岡の小学校では、水道からお茶が出るところもあります。

私の学校は出ませんでしたが。

小さいころから、お茶をがぶがぶといただいてきました。

今でもお茶をいただく一時はホッとしますねー。


さぁさぁ、もう一仕事。









2018/02/22

からじ




髪が伸びて長くなってきた。

もう何年も、毛先を10cmほど切ってもらって、また1年くらい経ってから

10cmほど切ってもらうことを繰り返してきた。

髪型に拘泥なし。




前回切ってもらってから半年以上が経ち、そろそろ切ってもらおうかいな~と

思っていた時に、以前から気になっていた「ヘアードネーション」にまつわる

情報が立て続けにやってきました。



まず、陶芸教室の生徒さんがずっと担当してもらっていた美容師さんが

独立してお店を開き、「ドネーションサロン」として登録されていて、

「先日髪を切りに行った時に、長めに切られた!」と言っていたり、

ヘアードネーションを実践した人の動画をたまたま目にした翌日、

新聞の記事でヘアードネーションのことが紹介されているのを目にしたり。







「ヘアードネーションとは
頭皮・頭髪に関わる何らかの病気が原因で髪の毛を失い、ウィッグを必要としている子ども達に、医療用ウィッグの原料となる毛髪を間接的に提供すること。
寄付された髪の毛は、選別・加工の工程を繰り返したのち、ウィッグとして生まれ変わり、レシピエントの元に届けられています。」


ウィッグを待っている子供たちが200人ほど居る。

一つのウィッグを作るためには30人分くらいの髪の毛が必要で、
さらに、31cm以上の長さが必要だそうです。            
今31cm以上切ってしまうと、かなり短くなってしまうので           
もうちょっと伸ばそうと思います。
最近白髪も増えてきたのでどうなのかな~と思っていたけれど、
引っ張っただけで切れてしまうような極端な傷みがなければ、
白髪でも、カラーもパーマもくせ毛もOKということなので大丈夫。
男性でも女性でもオッケイです。国籍も関係なし!
春になったら、ロングヘアーからショートにしたいな、なんて思っている人は
切る前にちょっと考えてみてくださいね。





2018/02/17

あい




駅から陶芸教室までの急な坂道を上る途中に、

いつも元気に子供たちが遊んでいる保育園があります。



その保育園の園長先生が、陶芸教室に通ってくださるようになってから、

もう10年以上になります。

忙しい先生だから、恒常的に通うことはできませんが、

この季節になると集中的に通ってくださり、驚異の集中力で

3月に卒園する子供たちへの贈り物を毎年作っていらっしゃいます。


今年も間に合ったーー!!






愛情込めて作っている園長先生の姿に、心が温かくなります。

ただの「もの」ではない、何かがそこにはあるなぁ。




子供たちの手には湯呑だけど、わしは酒でも呑みたいのぅ。

子供たちが成人したらお酒でも…。


忘年会など、陶芸教室の呑み会には欠かせない園長先生。

私たちにもいつも愛情たっぷりに接してくれます。

子供と一緒・・・。



身体に気を付けて、これからも元気に作陶してくださいね。







2018/02/14

ひな




出来たーー!!


陶芸教室で季節先取りで制作していた雛人形が、焼き上がりました。

間に合った~。





色々な粘土と釉薬で作りました。

こちらは志野焼。

あら、ちょっとそっぽ向いているように見えますけれど。

一緒に居ると、そんな時もありますわいな。






こちらは備前焼。

緋色の線模様は、藁を巻いて表現しました。









こちらは鼻をつけたりと、お顔をしっかりと表現しました。





出来上がった後、金色の絵の具を使って扇や笏(しゃく)を

華やかにしましたが、全体的にみなさん渋好み!

大人~~の、雛祭です。



しかし、同じ型紙で作ったのに作る人によってこんなに違う表情になるって面白いなと、

ずっと眺めていても飽きまへん。



人それぞれ違うから、よいのですね。

違いを受け入れて、楽しんで、大切にしましょう。







2018/02/09

どーむ





東京ドームへ行ってきました。

とは言っても野球観戦ではなく(シーズンオフなので当たり前田のクラッカー)

「テーブルウエアフェスティバル 2018」のためです。

1993年から続いている、テーブルコーディネートにまつわる

器を中心とした大、大、大、展示会です。






平日の午前中からこの人出。


「物」が売れなくなった時代といいながら、なんていう人の多さ。



人の波をかき分けながら、沖縄県のブースへ。

「琉球オアシス ~ニライカナイの世界へ~」





「育陶園」のコーディネイト。


島風が部屋の中を通っていくのを感じながら、

ゆったりとした白い綿のワンピースなどを纏いながら

遅い朝ご飯をいただく、ようなイメージ。

そんな優雅な生活してみたいものだ。(1週間くらい)







コンテストも開催されていて、入賞作品が展示されていました。


私が心惹かれた作品の写真です。




奥平清正さん(沖縄)




紫色の釉薬の下に浮かぶ唐草文様が素敵。
中心の青は海のイメージ。







ガラスの作品。
吉岡由美子さん(埼玉)
色や楽しい雰囲気に惹かれました。










青木良太さんはのこの作品!

金という素材を使わずに金色を出すことに、17年の歳月を重ねたのですって。

彼は(知り合いではないけど)とっても努力家で、

「陶芸界の日本代表になる!」って言って挑戦している人です。







コーディネイト部門では、こちらが一番好きでした。

「和」の雰囲気が好きで、「土もの」も好きだけど、漆器も惹かれるのです。




12日(月・祝)まで開催中です。









2018/02/06

いろどり




立春が過ぎて、寒さは相も変わらずですが、

心持ち日差しが明るく伸びてきているような気がする、今日です。

気のせいか~?

寒いんだもんよ~。脳にそう言い聞かせでもしないとやっとられんです。





「新春・色どり展」が始まりました。





一人用土鍋は焼うどんを作ってもいいですね。熱々。





友人の器もたくさん並んでいます。







彼女は絵付け専門の作家で、京都の窯元で絵付け職人として働いていました。

とっても繊細で可愛らしい絵付けの器が破格の値段で販売されています。

京都のやきもの屋では、このお値段で買われしまへん。








吹きガラスのお雛様もあります。

もうあと一月もすると桃の節句ですものね。






あとの4日間は私は会場に居りませんが、

ギャラリーのオーナーが美味しいお茶を淹れてくれて、

ほっこりしつつ作品を見ていただけます。


























ほっこりしている人たち。

お越しくださいまして、ありがとうございます!!




あと4日となりましたが、ご都合がつきましたら足をお運びください。



日時   2月3日(土)~2月9日(金)
     12:00~18:00