今年もよろしくお願いします!
素敵な一年になりますように。
以前は電車通勤の時に読書することが多かったのですが、
沖縄に来てからは本を読む時間が少なくなってしまいました。
今年はもう少し本を読もう!
昨年はこの一つの物語をずっと旅していました。
大好きな宮本輝氏の初の歴史小説。
「潮音」
全四巻が1月から4ヵ月連続で刊行され、
読むのは追いつかないのですが購入して積読していました。
幕末が舞台になっていますが、西郷どんや龍馬など、幕末の有名な
人物たちはほんの少ししか登場しません。歴史の説明上登場しますが、
主人公は名もなき市井の人々。富山の薬売りたちを主軸にして
物語は幕末から明治維新へと移っていきます。
子供の頃、家に富山の薬売りの方が来ていたことを覚えています。
おまけに紙風船をいただきました。
薬の袋が独特の絵で、熊の絵だったり、能面の絵だった記憶があります。
幕末から明治維新に起こる戦の中でも、周りの人々の幸せを願い、
富山の薬を人々に届けるために知恵を絞って身体を張って
大きな歴史のうねりを越えて行く物語に心を揺さぶられました。
いつの世も、政治や権力に翻弄されるのは市井の人々です。
それでも宮本輝さんは伝えます。
「時代の扉を開くのは つねに名もなき人々だ」
蛤御門の変でも、寺田屋事件や池田屋事件
大政奉還から西南戦争も、いつでもその歴史の周りには人々の
暮らしがあり、商売したり子育てしたり、懸命に生きていたことは
間違いありません。歴史の書物には残されなくても、人から人の
記憶に残り、この世から去っても誰かの心に残っています。
この先何があっても、死ぬまで生きていこう!
昨年末にようやっと全巻読破しました。
今年初読みも宮本輝氏の「三十光年の星たち」
再読でまだ途中ですが、これもまたよい物語です。