2014/01/31

すやき















すきやきの本来の作り方を、大阪のあやさんに教えてもらいました。
今日は、「すきやき」ではなくて、「素焼き」です。

成形した器をよーくよーく乾燥させて、700~800度くらいの温度で
焼いていきます。
素焼きをする前は非常にもろいので、カップの取っ手を持つのは禁止です。












同じくらいの高さのものをまとめて、重ねたりしながらみっちりと窯に詰め
ていきます。素焼きの場合は、重ねたり、ぴったり隣り合って詰めても大丈
夫です。釉薬を掛けて本焼きをする時は、釉薬が溶けてくっついてしまう
ので、間をあけて詰めます。
ツク(白い「く」の字型の柱)を立て、棚板を乗せてどんどん重ねていきます。














今回も生徒さんの力作が詰まりました。
素焼きがあがったら、釉掛けですよ~。

2014/01/27

ぼたん2
















あ、まだ今年のボタンは出来上がっていません。
現実逃避をして、前々回のボタンの紹介です。

2012年2月のボタン展vol.6
前年の2011年3月11日に起きた東日本大地震の後、日本の
地図を見る機会が増えました。とくに東北の地図を毎日のように
新聞で見ていました。
その時に、それぞれの県の形がとても個性的で、その個性的な
形が集まって一つになって日本という国になっていて、その土地に
個性的な一人一人が生きているんだな~と、なんだか愛おしく
なったことから、47都道府県の形のボタンを作りました。

白地図をコピーして、それぞれの県の大きさに合った縮小をして、
ステンシルシートに写してカットして型にして、それに合わせて
土をカットして…と、結構手間はかかりましたが、楽しい作業でした。
焼きあがった後、赤いラインストーンを県庁所在地のあたりに貼り
付けました。

このボタンを作ってから、都道府県の位置に詳しくなり、形を見た
だけでどの県かということも分かるようになりました。

あなたの出身県はどれか、わかりますか?



2014/01/25

ぼたん


















「ボタンインスピレーション vol.8」
今年も参加させてもらいます。
今回で4回目の参加です。

銀座 「AC,GALLERY
2014年 2.5(水)~2.14(金)  11:00~19:00

陶器、ガラス、木、金属、布、プラスチックなど、普段はそれぞれの
素材で作品を作っている作家が集い、「ボタン」を作り展示します。
今回は、フランスの作家も多く出店します。

私の今回のテーマは「富士山」。
素材は陶土です。
ま、まだできていない…。
出来ましたら写真を載せます。

毎回「え、これがボタン!?」というような面白いボタンや、実用的な
美しいボタンなど、とにかく所せましとボタンだけが展示される、面白い
展覧会です。
銀ブラしながら、是非お立ち寄りください。

こちらは昨年のボタン。月の満ち欠けをボタンにしました。
















2014/01/21

たろう


















渋谷駅の井の頭線ホームへ向かう通路に、この壁画がある。
渋谷の街は人が多すぎて、あまり近づかないようにしているの
だけど、どうしても用事があって行った時はこの壁画に会いに行く。
 
岡本太郎さんの「明日の神話」
縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画です。
1968年にメキシコで制作され、その後行方不明になっていたのが
2003年に発見され、日本へ戻ってきて修復されました。
 
この絵は、原爆が炸裂する瞬間を描いたものです。
燃え上がる骸骨。逃げ惑う動物たち。
水爆実験で死の灰を浴びた、第5福竜丸の姿もあります。
 
遠くから、近くから、じっと睨んでいると、悲惨なイメージの裏に
強烈な生きる光のようなものが見えてきます。
 
冬のきんきんした空気に顔を真っ直ぐ向けて、背筋を伸ばして
家に帰るのです。
 
家に帰ったら背中を丸めてぬくぬくと…。
 
この壁画は、始発~終電の間、
いつでも、だれでも、渋谷駅へ行けば見られます。
 

2014/01/19

さゆ





















朝起きて一番に、お湯を沸かします。
春も、夏も、秋も、冬も。
湯気を立てた白湯を、ふうふうしながら飲みます。
身体の中にシャワーを浴びているみたいです。
内側の器官たちの眠りも覚めるよう。

毎朝の白湯飲みには、越智伸明さんの器を使っています。
越智さんには、金工作家の光本岳士さんを通じて知り合い、
以前に展覧会に伺った時、こちらの器と一緒に帰ってきました。
越智さんは山梨県で作陶されていて、この器の釉薬は、桐の木
の灰を使ってご自分で作られたとのことです。
透明な薄い緑が器の表面を流れて、裾にガラス玉のように
溜まっていてとてもきれいです。
手のひらに包み込んで、温かさを感じながら白湯をいただきます。

仕事場へ行くときは、この水筒が欠かせません。
中身は白湯や、お茶。
温かい飲み物を、一年中飲みます。
え?お酒は入れませんよ。ねぇ、先生。






2014/01/14

しゃしん














 
ちえこさんの写真がすきだ。
ちえこさんの写真を見ていると、子供のころの自分が隣にいるような
気持ちになってくる。
その景色の中に、何を見ているの?
お互い、そうやって問いかける。
大人になったワタシは、子供のワタシが見ているものをもう忘れて
しまった。子供のワタシは、大人のワタシが何を見ているかはわから
ない。
二人の「わたし」をつなぐ何かが、ちえこさんの写真にあるような
気がして、じっと見つめてしまうのです。


大田区鵜の木にあるギャラリーカフェHasu  no hanaで開催中の
白石ちえこさんの写真展「ホエールウオッチング」に行ってきました。

「雑巾がけ」と呼ばれている技法を使って表現されている写真たちは、
薄暗いような景色の中に、じっと見つめていることで浮かび上がって
くる懐かしい情景があります。
とにかく素敵!













ギャラリーの雰囲気もとても素敵で、ゆったりと時間が過ぎていき
ました。
来場は無料ですが、コーヒーなど、1オーダー制になっています。
私は丁寧にいれられた美味しいコーヒーをいただきました。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ちえこさんの話す声がすきです。
ちえこさんの写真たちもその声で語りかけてくれるようでした。
 
展覧会は1月29日(水)まで開催しています。
是非、足をお運びください。

2014/01/12

けずる





















先日水挽きした器を適度に乾燥させた後、高台を削っていきます。
丁度いい乾き加減だと、気持ちよ~く削れます。
今回は、なかなか良い加減でした。

高さを揃えるため、トースカンで測っていくのですが、
「トースカン」の語源てなんだろうっていつも考えながら削ります。
言葉の響きが面白くありません?
「トースカン」と言う言葉を言ったり聞いたりすると、なぜだか
チンドン屋が頭の中を通り過ぎていくのです。

奥に写っている道具がトースカンです。




















削り終えたあと、表面に細工をしていきます。
そして、十分に乾燥させて、素焼きのあと釉掛け、そして
本焼きを経て完成です。
出来上がるのはもう少し先になりますが、無事に焼きあ
がったら、またこちらで報告します。

玉栄さん、いましばらくお待ちくださいませ~

2014/01/08

ひく





















どんびき!ってことではありません。
ろくろでまず成形することを「ひく」と言います。
正確には「水挽き(みずびき)」です。
水挽きした器が並んでいます。
 
沖縄の海人、玉栄さんからご注文いただいた器を制作中です。
玉栄さんは、ダイビングショップのマリンスペースを営まれ、
モズクの栽培などの漁業もされています。
そのモズクを盛る器を作らせてもらっています。
昨年、玉栄さんに三線の仲間達と海に連れて行ってもらい、
そこで私は沖縄の海の美しさに出逢い、その時の感動を器に
写し込みたいと願って作り続けています。

歩留まりも考えて多めに作って、いい器が出来上がるように
愛情込めて制作中です。

1日ほど乾かして、次は削りの作業へ移ります!

2014/01/02

あけまして















あけましておめでとうございます

2014年が始まりました。
みなさんいかがお過ごしですか?

静岡の実家へ帰ってきました。
実家の近くから写した富士山です。日中は雲がかかって
いて姿が見えなかったのですが、夕方になりひょっこり
現れてくれました。

どんな素敵な1年になるのでしょう。わくわくしますね。
みなさんにとっても、素晴らしい1年となりますように。

「十人十色」、みなさん一人一人、それぞれの色を日々
楽しんでぬっていきましょう。
そしてまたお会いして、一緒に色をぬれたらうれしいです。
いつもみなさんの素敵な色を感じさせてもらっています。
ありがとうございます!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!!