2015/02/25

にんなみ

























はぁ、またもや大都会へ出かけてきましただよ。

六本木ミッドタウン内にある、「サントリー美術館」で開催中の
「仁阿弥道八(にんなみ どうはち)」展を観に行ってきました。

仁阿弥道八は、京都の陶工 高橋道八家の二代目で、天才
陶工と言われています。

初代 高橋道八は伊勢亀山の藩士だったけれど、次男だったので
士分を離れて、京都で陶工になったそうな。
どういう経緯があったのだろう。手先の器用な人だったのかなぁ。

展示は仁阿弥の息子の三代 高橋道八の作品や、当代9代目の
道八(女性)の作品も展示されていて、手先の器用さは受け継が
れているのだなぁと、他の代の道八のものは知りませんが、思いました。



このチラシにもなっている「寿星」に会いたくて。




仁阿弥は、茶道具、煎茶器、食器、置物など
色々なものを作っていますが、動物や、
人物の顔の表情のなんとも豊かなこと。

細部にとっても凝っているのだけれど、
どこか飄々としていて、洒落ていて、
ユーモラスなところがあります。


うーむ、それにしてもすごい技術だのぅ。











ええお顔をされてます。


仁阿弥さん、なんだか好きになりましたよ。



3月1日(日)まで開催しています!!
























2015/02/21

いっちん


















やきものの技法の一つに「いっちん」と呼ばれているものがあります。
泥漿(粘土に水分を含ませてどろどろにしたもの)や釉薬を絞り器に
入れて器面に絞り出して模様を作ります。
絞り器自体を「いっちん」と呼ぶこともあります。

「いっちん」という名称は、友禅染などで用いる一珍(一陳)糊に由来する
という説があります。また、「筒引き(筒描き)の技法と同類であるため、
いっちんのことを筒描きとも言います。

「いっちん」という響きが好きなのでいっちんで行きます。


道具の形態も色々ありますが、現在では、こういうスポイト状のものを
使うのが一般的です。


















泥漿をスポイトの中にたっぷり入れます。


















陶芸教室の生徒さんに、いっちんをしていただきました。

絞る力の強弱が、最初はちくと難しいのですが、「習うより慣れろ」
ということで、とにかくいっちんしていただきました。強引~。
















この後素焼きして、釉薬を掛けるとしっかりと定着していきます。
やきものにも色々な技法があるので、どんどん試していきましょう!
数をこなして手が覚えていくのです。

そう考えるとお菓子職人さんの絞り出し技術もすごいなぁ。
しかし、食べてしまうと一瞬で無くなってしまう。

よくよく噛み締めていただきましょうぞ。
甘いものよりスルメが好きですけどね。



2015/02/20

かんれき



















横浜崎陽軒のシウマイについている、醤油入れの「ひょうちゃん」が、
平成27年1月8日(木)に生誕60周年を迎えたとのことで、
還暦記念ひょうちゃん」 が期間、数量限定で登場しているらしい。

そんな話をしていたら、友人から赤いちゃんちゃんこを着たひょうちゃんを
いただきました!

全部に入っているわけではなく、通常のひょうちゃんに紛れて入っている
のです。

友人は、お土産でいただいたシウマイの中にたまたま入っていて、私が
その話をしていたのを思い出して、譲ってくれたのです。
ありがとう!

金色のひょうちゃんもいるんですって。

我が家では、ひょうちゃんは箸置きに使っています。

ひょうちゃんには会いたいけれど、シウマイはそんなに食べられないよ…。

また会えるかな。





2015/02/14

ぎんざ

























久しぶりの銀座。

ボタンインスピレーション展の会場が銀座なので、はるばる(?)
出掛けてまいりました。

会場近くの阿曾美術へも立ち寄り、唐津の西岡良弘先生の
個展も見てきました。
ちょうど西岡先生もいらっしゃって、作品のことをうかがったり、
久しぶりにお話できました。

阿曾美術を後にして、銀座に来たら必ず寄る沖縄の物産店
「わしたショップ」へも足を延ばしました。

























地下1階もあるのですが、以前は泡盛や、工芸品、三線、CDなどが
所狭しと並んでいたのですが、「琉球伝統工芸館「fuzo(宝蔵/ふぞう)」
としてリニューアルされていて、沖縄の伝統工芸品の織物、陶器、ガラス、
琉球漆器などが展示販売されています。
育陶園」の器もありましたよ~。
伝統工芸品が大好きなので、わくわくと嬉しく見させてもらいました。
が、購入は見合わせました…。

1階の売り場へ戻って、コーレーグースなどを見ていたら、実演販売を
されている人に声をかけていただいて、商品を試食させてもらっていたら、
沖縄から来られていて、ご自分で商品を作って販売されているとのこと。
色々お話しているうちに、私が沖縄で2度ほどお世話になった
ゲストハウス「赤道直家」のマスターのご友人とのこと!

「同級生さ~」

あー、びっくり。
銀座に居ながら沖縄でお話している心持になりました。
楽しいひとときでした。


わしたショップの隣は高知県の物産店。



龍馬~!

























2015/02/10

かいさいちゅう

























「AC,ギャラリー」 で開催中のボタンインスピレーション展 Vol.9

様子をうかがいに行ってきました。
ギャラリーの方にご挨拶して、所狭しと並んでいるボタン達を見ました。

今年はフランスの作家さんも参加して、ぎっしり、みっちりと楽しいボタンが
並んでいます。
















同じ陶磁器の作家さんの作品を見て、ほぉぉ~と感動したり、他の素材を
使った作家さんの作品で参考にさせてもらったり、毎回刺激をもらいます。


 
 
奥では中村よりさんの、ボタンを使ったアクセサリーなどを作る、
ワークショップも行われています。
次回は2月11日(水) 13:00~16:00です。(参加費 1,080円)
 
 
見ていたら欲しくなって、1つ購入してきました。
 
 
長瀬清美さんの作品。
ボタン専門の作家さんのようです。
貝と糸を入れてアクリルを流し込んでいるのかな?
とってもきれい。エビが入っているボタンもありました。
 
2月14日(土)まで開催中です!
是非足をお運びくださいませ~。
 
 
 
 

2015/02/07

ちぢむ

























沖縄個展の時に展示させてもらった器です。
だいたい私がお酒好きなので、酒器に力を注いでいるのですが、
こちらは泡盛をロックで呑んでいただくのにいいのではないかと、
作りながらにまにましていたのですが、個展の時も購入していた
だいたかたのほとんどが、「これで泡盛を呑みたい」と言ってくだ
さいました。

追加でご注文もいただき無事焼き上がり、順次発送しているところ
です。


 
さて、ここに並ぶ器は、左が素焼き前の生のもの。
右が完成した器です。

これ、同じサイズのものを作っているのですが、焼成すると
こんなに縮むのですね~。

ろくろで挽く(作る)時には、完成形サイズの15~17%増しで
計算して作ります。

水分が蒸発して収縮して、1230度で焼成することで焼締まって
また収縮するのです。















こんなに縮むのね~。

粘土の質や、作った素地の厚さによっても収縮の割合は変わります。

計算もしますけれど、あとは勘で…いえいえ経験です。


2015/02/03

ぼたんてん2















今回のボタンは、抽象ボタンにしました。
ぎりっぎりまでひらめかなかったのですが、前回までは具象ボタン
(富士山、月、47都道府県など)だったので、今回は何が何やら
わからない形にしてみようと思いました。
苦肉の策…。

少しだけ深さがあるボタンの本体に、琉球ガラスのカケラを入れて焼きました。


 
 
どうなるかな~と思っていた赤と橙のガラスは、予想とは違いましたが、
思っていたよりキレイに色が出ました。
 
 
安定の青系たち。
 
 

私なりのイメージはあるのですが、見る人によって色々なイメージで
感じてもらえたらいいなぁと思います。


















裏にボタンの足を接着してあります。
裏側にも釉薬を掛けてあるので、つるりとしていて、布をキズつけ
ませんよ。


 
2015年2月5日(木)~2月14日(土)
 
AM 11:00~ PM 7:00


それぞれの作家が、ガラス、金属、木、布、陶磁器など、色々な
素材を使って作った面白いボタンが展示されます。
どうぞ手に取ってご覧くださいませ。