やきものの技法の一つに「いっちん」と呼ばれているものがあります。
泥漿(粘土に水分を含ませてどろどろにしたもの)や釉薬を絞り器に
入れて器面に絞り出して模様を作ります。
絞り器自体を「いっちん」と呼ぶこともあります。
「いっちん」という名称は、友禅染などで用いる一珍(一陳)糊に由来する
という説があります。また、「筒引き(筒描き)の技法と同類であるため、
いっちんのことを筒描きとも言います。
「いっちん」という響きが好きなのでいっちんで行きます。
道具の形態も色々ありますが、現在では、こういうスポイト状のものを
使うのが一般的です。
泥漿をスポイトの中にたっぷり入れます。
陶芸教室の生徒さんに、いっちんをしていただきました。
絞る力の強弱が、最初はちくと難しいのですが、「習うより慣れろ」
ということで、とにかくいっちんしていただきました。強引~。
この後素焼きして、釉薬を掛けるとしっかりと定着していきます。
やきものにも色々な技法があるので、どんどん試していきましょう!
数をこなして手が覚えていくのです。
そう考えるとお菓子職人さんの絞り出し技術もすごいなぁ。
しかし、食べてしまうと一瞬で無くなってしまう。
よくよく噛み締めていただきましょうぞ。
甘いものよりスルメが好きですけどね。
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