信楽焼の作家、古谷和也さん の工房を訪ねに、信楽まで行ってきました。
足が無いので南草津駅まで迎えに来ていただき、緑深い信楽の里まで
車で40分くらい。
草木の匂いと蝉の声がする穴窯や、作業場など案内していただきました。
作品を展示する部屋は、古谷さんの御父上、故古谷道夫さん手作りの
ものだそうです。
こういう建物を手作り出来ると言うことが、信じられない!
こちらの柱は、昔電信柱で使われていたものを使用したようです。
そうそう、昔は電信柱は木だったなぁ。
夏の日差しが優しく窓から入ってきて、夏の花が信楽の花器にそっと
生けられている…。
はぁ~、なんとも心が平らかになります。
若いころに経験した色々なお話しを聞いたりしつつ、今現在使用されて
いる穴窯を見せていただきました。
ご自分で作ったんですよ!!ほとんど一人で!
すごか~。すごかとよ~。
御父上が作られた穴窯の様式を、さらにご自分で工夫されて作っていて、
美しい緋色を出したり、灰の緑を深くしたりしているそうです。
その後は、信楽陶芸の森に連れて行っていただき、窯を見まくりました。
登り窯
信楽町黄瀬地区で発掘された金山遺跡の、16世紀後半の
ものとされている2号窯を再現した、金山再現窯。
部屋の内部が二つに分かれている、特徴的な窯です。
こちらは「イッテコイ窯」
焚口からの炎が、壁に当たって戻ってきて煙突へ熱が抜ける構造で、
穴窯よりも焼き上がる時間が早いそうです。
そして「スイッチバックキルン」
焚口が窯の前後についていて、どちらかから薪をくべたら
反対側に熱が伝わって、と言うのを繰り返して焚くのでしょうか。
短時間で焚きあがるのが特徴だそうです。
全て、現役で使われている窯です。
色々な窯があるんだな~。
ものすっごい大きなガス窯や、電気窯なども見学させていただきました。
お忙しい中、古谷さんありがとうございました!!
古谷さんは、8月下旬から横浜高島屋で二人展をされるそうです。
また詳細はこちらでもご案内しますので、お近くの方は是非足を
お運びください!!
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