2016/08/04

しがらき




信楽焼の作家、古谷和也さん の工房を訪ねに、信楽まで行ってきました。


足が無いので南草津駅まで迎えに来ていただき、緑深い信楽の里まで
車で40分くらい。

草木の匂いと蝉の声がする穴窯や、作業場など案内していただきました。



作品を展示する部屋は、古谷さんの御父上、故古谷道夫さん手作りの
ものだそうです。
こういう建物を手作り出来ると言うことが、信じられない!


こちらの柱は、昔電信柱で使われていたものを使用したようです。
そうそう、昔は電信柱は木だったなぁ。














































夏の日差しが優しく窓から入ってきて、夏の花が信楽の花器にそっと
生けられている…。

はぁ~、なんとも心が平らかになります。


若いころに経験した色々なお話しを聞いたりしつつ、今現在使用されて
いる穴窯を見せていただきました。





ご自分で作ったんですよ!!ほとんど一人で!
すごか~。すごかとよ~。

御父上が作られた穴窯の様式を、さらにご自分で工夫されて作っていて、
美しい緋色を出したり、灰の緑を深くしたりしているそうです。



その後は、信楽陶芸の森に連れて行っていただき、窯を見まくりました。




登り窯





















信楽町黄瀬地区で発掘された金山遺跡の、16世紀後半の
ものとされている2号窯を再現した、金山再現窯。




















部屋の内部が二つに分かれている、特徴的な窯です。




こちらは「イッテコイ窯」



















焚口からの炎が、壁に当たって戻ってきて煙突へ熱が抜ける構造で、
穴窯よりも焼き上がる時間が早いそうです。



そして「スイッチバックキルン」





















焚口が窯の前後についていて、どちらかから薪をくべたら
反対側に熱が伝わって、と言うのを繰り返して焚くのでしょうか。
短時間で焚きあがるのが特徴だそうです。


全て、現役で使われている窯です。

色々な窯があるんだな~。

ものすっごい大きなガス窯や、電気窯なども見学させていただきました。

お忙しい中、古谷さんありがとうございました!!



古谷さんは、8月下旬から横浜高島屋で二人展をされるそうです。

また詳細はこちらでもご案内しますので、お近くの方は是非足を
お運びください!!






0 件のコメント:

コメントを投稿