2016/08/05

おやこ








佐川美術館に行ってきました。


守山駅からバスでトコトコ30分くらい、終点が佐川美術館でした。


開催中の「吉左衛門Ⅹ  樂吉左衛門 樂篤人 樂雅臣

       ~初めての そして最後の親子展~」





















桃山時代に千利休とともに樂茶碗を作り出した初代長次郎から
400年余り、一子相伝で茶碗作りを続けている「楽家」当代
15代樂吉左衛門さんと、長男の篤人さん、次男の雅臣さんの
最初で最後の親子展。丁度滋賀に居るので行かない手はない。



樂さんが設計した「樂吉左衛門館」は、「守破離(しゅはり)」を
テーマに6つの部屋に分かれていて、それぞれに当代、篤人さん
雅臣さん、そして3人揃って、というかたちで展示してあります。

次代を継ぐ篤人さんは赤樂茶碗、黒楽茶碗。
雅臣さんは樂家から独立して石彫の道に進まれているので、
彫刻作品を展示されていました。


当代樂さんは、すーーーーっと遠くを見ているような、何か越境した
ような感じを受けました。


篤人さんからは、初々しいそして未来へ向かって挑戦しているような、
そして400年続く伝統家を継ぐ重みを感じているような戸惑いが
感じられました。



雅臣さんの彫刻は、楽家を離れ自分で道を切り開いていこうとしつつ、
まだ迷っているような、でも面白い作品でした。




樂吉左衛門さんが設計した茶室は、外から眺めてきました。
内部見学は事前予約が必要です。























沼地の中にポツリと建っている秘密基地のよう。


水を湛え、静けさに包まれた美術館でした。








おばちゃん達がすごい勢いで、「茶碗は何がエェんだかわからんわ~」

ってドタドタと過ぎ去っていきましたが。






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