2016/10/30

けしょう




「粉引き」という技法があります。

磁器の白さに憧れて、その土地で採れる色のついた土に、
白く焼き上がる化粧泥を掛けて、透明な釉薬を掛けて
仕上げた器です。



陶芸教室で使う化粧泥の、新しい種類を作っています。

大道土(萩焼の土)とカオリン(磁器の素になる鉱石)を
2 : 1 で混ぜたもの。

樂赤土に生掛けして、透明釉を掛けて焼成しました。

































こんな感じで焼きあがる予定。
白くはなく、御本(桃色の斑点)が出てます。

真っ白ではないのがいいなぁとの声が上がったので、
作ってみました。

テストピースが割れているのはご愛敬。


大道土を乳鉢で擦って、濾し器で濾してカオリンと混ぜて…。

料理をしているようだなー。



来月から使えますよ!










2016/10/29

おりじなるらぶ





1993年の冬に、その頃働いていた会社の同僚と、北海道に
スキー旅行に出かけた。

高校を卒業してすぐに、静岡の田舎から東京へ出て就職した会社は、
年上の人ばかりで、高卒で働いているのは私だけだった。

それでも周りの人に助けられて、無我夢中で働いていました。

そんな時の初めての北海道、初めてのスキー。

初めての飛行機!

19歳の冬ですね。

飛行機の中で、イヤホンで聴ける音楽ってあるでしょう。
そのJ-POPの番組で「ORIGINAL LOVE 」の「接吻」という
曲を聴いたのです。


「なんじゃこりゃ~(by ジーパン)」

と電流が身体中を駆け巡り、誰の曲か調べて、帰ってから
すぐにCDを買い求めましたヨ。

それからずっと「オリジナル・ラヴ」を好きで、ライブへ行き、
アルバムを聴いていましたが、最近ご無沙汰でした。

でも、先日ライブ版DVD発売記念の上映会を、新宿の映画館で
されると知り、仕事の休みと合ったので、参加してきました。
やっぱりいいな~と、心癒されてきました。

誰がなんと言おうと、好きなものは好き。

音楽は、自分の人生の場面ごとに寄り添っていて、どこか
根底に流れているような気がする。

今は沖縄民謡が私の日々に流れているけれど、19歳の私を
想う時、田島さんの声がいつでも聞こえるのだ。







2016/10/25

しあわせ






普段、 「パルシステム」 という協同組合から、日々の食材から
生活用品まで生活に必要な様々なモノを購入しています。

10年前くらいに、陶芸教室の生徒さんに教えていただいてから
ずっと、その理念や品物の確かさに信頼を置いて、足りない時は
スーパーや地域のお店で購入していますが、基本はパルシステムの
品物で日々の暮らしを営んでいます。
布団も靴もなんでもあるよ~。


そのパルシステムが企画する講座が定期的に開催されていて、
興味があることで、日程が調整できる時には応募して参加させてもらい
ます。

今回は「幸せの経済学」というドキュメンタリー映画を上映し、
監督の ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ さんのトークショーも
聴講できるとのことで、楽しみにしていました。

映画を見て、本当の豊かさとは何か?ということを、また改めて
1人1人が考えなくてはならないと思いました。

ヘレナ監督の言葉が、とても心に沁みわたりました。
英語でお話しされているので通訳の方の言葉で理解するのですが、
じっと目を見つめて心を傾けていると、その言葉の奥にある
伝えたいことは言葉を超えて飛び込んでくるのだと分かりました。






1人1人の力は、小さいようでいて、大きなもので、
諦めてはいけなんだという、メッセージでした。

何を選ぶか、それぞれに権利はあるけれど、よく考えて
選ばなければいけません。

学びはつづくよどこまでも。




2016/10/24

よぞらのほし





京都伝統工芸専門学校で、陶芸を学んでいた時の同期

見野大介さんの東京初個展に行ってきました!


見野君は奈良で独立して 「工房八鳥」 を営んでいます。

関西圏で個展など開催して、陶芸教室もしつつ、精力的に
活動しています。

いつも関西での個展のお知らせをいただいていたけど、なかなか
行くことができなかったので、今回は何を置いても伺おうと意気込んで、
同じ学校の同期で、近所に住んでいる友人とその子供たちと一緒に
電車の中からワクワクと色々お話ししながら出かけました。


見野君と会うのも久しぶりで嬉しかったなぁ。



会場に入ってすぐに目が吸い寄せられた、青い釉薬の器たち。
他にもマット系の釉薬の器や素敵なものがありましたが、
もうこれしかないっという酒器をいただきました。

























結晶が表れていて、まるで夜空に星が浮かんでいるよう。
これでお酒をいただいて、夜明けを迎えたい…いやいや、
そんなに呑まないけど、ずっと眺めていても飽きない、
色々な表情が見られます。

この釉薬を作るのにも、たくさんの時間を費やして工夫を重ねて
いることと思います。
学生時代から、いつもニコニコしながらも、誰よりも努力して
いた見野君。

あ~、嬉しいな。
心が空に広がって行きました。


私もがんばろー。

ありがとう。見野君。





見野君はもう会場には居ませんが、見野君が生み出した器たちが
待っていますので、是非ご覧ください。


陶右衛門 赤坂店


2016年10月21日(金)~10月29日(日)

平日 10時〜20時 土曜・祝日10時~19時





2016/10/17

ぽっと




ポットを作りました。

初の釉薬を使って、また新しい雰囲気を目指して制作中。
こちらとお揃いのカップも作りましたよ。

少しずつ改良して、良きものへと目指します。

茶漉しの部分がまだまだ未熟で。

常滑の急須職人さんや、作家さんを尊敬するな~。

くぅ~、手を動かすしかありません。


秋も深まってくると、温かいお茶が美味しいです。





2016/10/13

しんさく





先日窯焚きした作品が、焼き上がりました。

こちらは友人に依頼されて作った取り皿です。
ミンサー柄がいいということで、その他はお任せだったので、
今までは黒土に象嵌していましたが、白土に象嵌してみました。

それだけだと淋しい雰囲気だったので、縁に飴釉を掛けて、
窯の中で自然に溶け流れるようにしました。

気に入ってくれるかなぁ~。

サイズは 縁 16cm 高さ 2cm です。


切り身のお魚や、ケーキなど、お菓子を載せてもいいし、
ロールパンも2つくらい載りますよ。


だんだん秋も深まってきました。
温かい肉まん載せてもいいなぁ。

食欲の秋だなぁ。







2016/10/05

はとう





目白にある 「ギャラリー ルヴァン」 で開催中の

金工作家、光本岳士さんの個展「波濤ーcrestー」 を観に行ってきました。









「波濤」シリーズは、鉄を錆びさせて作られたもの、銅の上に銀メッキを
施されたものがあり、それぞれの素材感が生きていて、力強さ、柔らかさ
を感じられました。




こちらの花器は、どんな花でも受け止めてくれそうです。
こうした野の花も合いますが、薔薇なども生けたら素敵だろうな~。






















渦巻きと直線がとっても美しい箱。


まだまだ素敵な作品が沢山展示してあります!



2016年10月4日(火)〜10月15日(土)
12:00~19:00(最終日~17:00)11日(火)休廊


ギャラリーのお名前「RUEVENT ルヴァン」とは、
フランス語で「風の通り道」ということだそうで、
昨日は久しぶりの秋晴れでしたので、とても気持ちの良く、
光本さんの作品も拝見して、爽やかな気持ちになりました。


是非お出かけください!