2017/06/24

ばしょうふ





高橋治さんの「星の衣」 という小説を読んでから、私は

沖縄の織物の世界にとても惹かれて、その一つの

「芭蕉布」 を作る工程が見られるという、大宜味村にある

「芭蕉布会館」 に行ってみたかったのです。


少し前になりますが、雨 (尋常じゃない雨!)の中、連れて行って

もらいました。 ありがとうございます!




「星の衣」 の中で、実名で登場していた 平良敏子さんは、

戦後、途絶えかけていた芭蕉布を復興して、今に繋げている人で、

人間国宝に指定されています。

平良敏子さんが、戦中に女子挺身隊として本土へ行っていた時に、

岡山県倉敷市の紡績会社に勤めました。

その紡績会社の社長が大原総一郎氏で、「大原美術館」の創設者でも

ある大原孫三郎氏の息子です。

大原社長は、柳宗悦が提唱した「民藝運動」にも熱心に参加していて、

会社の資金を使って、敏子さんたち女性に織物を学ぶ機会を

作って、外部から講師を雇って教えていきました。

戦争が終わり、沖縄へ帰る時に、大原社長や、民藝運動家の

外村吉之助氏の 「沖縄の織物を守り育ててほしいなぁ」

という言葉に、平良敏子さんは真摯に答えて、今日まで芭蕉布を

紡ぎ続けています。


と、長くなってきたのでまた次回に…。










































芭蕉布を三線のチーガ(胴)に張っているもの。
どんな音がするのかな。









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