高橋治さんの「星の衣」 という小説を読んでから、私は
沖縄の織物の世界にとても惹かれて、その一つの
「芭蕉布」 を作る工程が見られるという、大宜味村にある
「芭蕉布会館」 に行ってみたかったのです。
少し前になりますが、雨 (尋常じゃない雨!)の中、連れて行って
もらいました。 ありがとうございます!
「星の衣」 の中で、実名で登場していた 平良敏子さんは、
戦後、途絶えかけていた芭蕉布を復興して、今に繋げている人で、
人間国宝に指定されています。
平良敏子さんが、戦中に女子挺身隊として本土へ行っていた時に、
岡山県倉敷市の紡績会社に勤めました。
その紡績会社の社長が大原総一郎氏で、「大原美術館」の創設者でも
ある大原孫三郎氏の息子です。
大原社長は、柳宗悦が提唱した「民藝運動」にも熱心に参加していて、
会社の資金を使って、敏子さんたち女性に織物を学ぶ機会を
作って、外部から講師を雇って教えていきました。
戦争が終わり、沖縄へ帰る時に、大原社長や、民藝運動家の
外村吉之助氏の 「沖縄の織物を守り育ててほしいなぁ」
という言葉に、平良敏子さんは真摯に答えて、今日まで芭蕉布を
紡ぎ続けています。
と、長くなってきたのでまた次回に…。
芭蕉布を三線のチーガ(胴)に張っているもの。
どんな音がするのかな。
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