2日目の桜島
2日目も快晴!
この日は朝から「美山」という、薩摩焼の窯元の集落へ向かいます。
陶芸教室の旅行会ですからっ。呑みに来ただけではありませんよ。
慶長3年(1598年)豊臣秀吉の二度目の朝鮮出征の、
帰国の際に連行された朝鮮人技術者たちが各地に散らばり、
焼き物などを糧として生活をしていきましたが、
ここ鹿児島でも各地に窯が築かれました。
そのうちの一つが美山で、今でも伝統的な薩摩焼を作り続けています。
そのうちの一件、「沈壽官窯」へまずはみなで訪れました。
工房では、職人の方々が作業をされています。
邪魔にならないように、外からの見学のみです。
薩摩焼の精緻な絵付けをされています。ベテランの技!
みなさん、息を呑んで見つめています。さすが陶芸教室の生徒さん!
こちらは素地の成形をされています。
こういった窯元は成形と、絵付けの分業となっているところがほとんどです。
みなさん、「帰ったら透かし彫りをするぞー!」などと、刺激を受けたようです。よしよし。ふふ。
敷地内を歩いていくと、実際使われている登り窯も見学することができます。
薪となる赤松が整然と並べてあります。
灰が被らないように、右端の丸い鞘に入れて焼かれる器もあります。
登り窯の近くに、済州島の道祖神「トルハルバン」(石爺さんという意)が、
遠く故郷の方角を向いて鎮座していました。
ここにも石敢當がありました。
あっ、ここにも石爺さん
正面玄関を入ってすぐのところには、韓国と日本の国旗が掲げられています。
美山には、12の窯元がありますが、沈壽官窯をじっくり見学しすぎて、私は
あと1件しか行かれなかった!
みなさんは、後はそれぞれ自由に見学してもらったので、何件も見学されていました。
もう1件は「荒木窯」
こちらは、親子でされている窯元です。
15代目の荒木秀樹さんがちょうどいらっしゃって、制作秘話などお話を
聞かせていただきました。
展示室には西郷どんの写真が飾られています。
買い物の順番を待つ女性たち。
それを呆れて見ている男性たち。
経済は女性が廻しているのだ!(?)
私も「そらきゅう」と呼ばれるぐい呑みを購入しました。
また後日ご紹介します。
お昼には美山を発って市街へと戻り、「西郷どん大河ドラマ館」と
「維新ふるさと館」を見学しました。
「維新ふるさと館」も見どころ満載で、1日中居たいくらいでした。
ホテルに帰ると、ロビーで西郷どんの生涯を紙芝居で紹介してくれる
イベントがあり、みなで見せていただきました。
紙芝居をしてくれた女性は、なんと神奈川県の横須賀から、西郷どんに
惚れぬいて、とうとう移住してこのホテルに勤めているということでした。
熱のこもった語りで、涙を流している人もいました。私も感動しました。
いや~、盛沢山な1日でしたので、ひとっ風呂浴びて、
またもや薩摩焼酎がススム夜を過ごしました。(私だけ!?)
3日目につづく・・・