2019/05/30

すやき




素焼きの季節が巡ってきました。

9月に陶芸教室の作品展を開催する予定なので、これからは

素焼きして、釉掛けして、本焼きして、成形してまた素焼きしてーーー!!と、

みっしりと予定が詰まっていますよ。


ワシがあたふたしてるだけ?

9月って、随分先のことと思っているでしょう。

なんやかんやしている間に9月になってるって!




とは言っても、生徒のみなさんは焦らず面白がって制作してくださいね。




























なんだか視線を感じる・・・。

























猛禽類の視線でした。フクロウ。

字面は猛々しいけれど、目は優しいです。

出来上がりが楽しみだなーー。



今日はこれから素焼き!



2019/05/28

ことば




陶芸教室に、中国から日本の学校に留学している女の子と、

その叔母様が通ってくれています。


小学校3年生だと、8歳?

まずは陶芸の基礎を学んでもらったのですが、電動ろくろがお気に入りのようで、

電動ろくろコースをしてもらうことにしました。



叔母様はある程度の日本語は理解できるし、お話も出来るのですが、

彼女はまだまだお話することが上手くはできません。

でも、耳が良いので、きっと話していることは割と理解しているのだろうなと思い、

私だって中国語は話せないので日本語で伝えています。


目を見て、しっかりと伝えようと思って言葉にする。

うーーん、どこまで伝わっているかは分からないけど、土を通して、

作ることを通してエネルギーを送ります。ぬぉ~~~っ!!


まぁ、自由に楽しむこと!




言葉が伝わらないもどかしさは、日本語を母国語とする人同士でもあるんだもの。


言葉以上に伝わることもあるし、言葉によって救われることもあるし、

言葉に頼り過ぎず、言葉を大切にして伝えたいものです。




あと半年後くらいには、彼女は日本語を流暢に話しているかも知れない!











2019/05/21

ゆにこ




友人が、ギャラリーを開廊しました!

「ギャラリー ユニコ」


只今、第一回目の展覧会を開催中です。



「浅野弥衛 展  Yae Asano」

5月18日(土)~ 26日(日)

11:00~18:00






光と、風が空間を満たしていて、彼女が心に留める大切な作品を

ゆっくり見ることが出来ます。
























居心地が良すぎて、住みついてしまいそう。






















「ユニコ」の名前は「ユニコーン」から由来しているとのことです。



スペイン語で「unico」は「唯一の」「ユニークな」という意味がある。

彼女のユニークな、豊かな感性がこの唯一の空間で広がっていきますように。























笑顔の可愛いオーナーが待っていますよ。



「gallery unico」


千代田区二番町7-3 二番町ビル4-5階

tel: 03-6265-6802








2019/05/14

じきろう




お茶会で使う食籠(じきろう)が、幾多の困難を経て(?)ようやく

完成し、なんとか使っていただけることになりました。


そしてお茶会当日!

私は写真係として毎回参加させてもらっています。




食籠に、お菓子がスタンバイしました。




















美しく盛り付けてはる~。



















そしてお茶碗も、お客さまの手の中に。


いかがなものだったかな~。

お客さまがお茶を召し上がりやすかったかな、と考えることも勿論ですが、

お客さまにお茶を入れた茶碗を運ぶ、お運びさんにとって、

器は持ち易かったかな~、裏でお茶を点てているみなさんに、

お茶は点て易かったかな~などなど、色々思うところはありますが、

なんとかお役には立てたようで、ホッとしました。


メインとなる器があるので、私が作ったものは脇の脇の脇役ですが、

脇も気を抜いては全体がダレてしまうので気合を入れて作りました。


使っていただいて本当に感謝です!!



みなさん、おつかれさまでした~。








2019/05/11

ゆいれーる



那覇空港へ到着したら、ゆいレールに乗って友人の家に行くのが

最近のお決まりですが、最初に沖縄を訪れた時は、2002年だったかな~?

まだゆいレールは開通していませんでした。

今は終点が首里駅になっていますが、ずっと延伸の工事をしていて、

今年の10月には開通予定だそうです。




二人展で 石嶺食堂 へ通っていた時に、石嶺駅が出来上がりつつあるのを

眺めていました。

開通したら、石嶺食堂にも行きやすくなりますよ!




延伸区間は首里駅より先、

「石嶺駅」~「経塚駅」~「浦添前田駅」~「てだこ浦西駅」終点



しかし大変な工事なのだろうな~。あの橋脚一本建てるのに地面をどれだけ

深く掘るのだろう。

橋脚1本1本に番号が書いてあって、首里駅の近くで500余本だったかな?


車両も現在の2両から3両になる予定らしい。


次回沖縄へ帰った時は、開通しているのだろうなぁ。




石嶺駅~経塚駅へ続くレール。




2019/05/07

びぜん



やきものの道をもっと進んでみたいと思ったきっかけは、備前焼との出会いです。


新宿にあるビルの小さな部屋で開講していた陶芸教室に通っていた時には思わなかった

陶器への思いが募ったのは、偶然歩いていて出会った、備前の土を使っている

陶芸教室でした。


陶器そのものに対する興味と、その器を使うことや使う人のそれぞれの想い、

その土が採れる風土などにも心惹かれて、最初は備前の窯業訓練所に行こうかと思い

色々調べていましたが、金銭的なことなどもあり、一年くらい考えに考えて

京都の学校へ行ったという経緯があって、今でも備前焼に対する気持ちは憧憬でもあり、

原点でもあるようです。



そんな備前焼の展覧会を観に行って、やっぱりいいなーーーー!!

って感じました。



桃山時代の花器の、おおらかでひょうきんな佇まいにその窯色、

土そのものの力と一週間余の窯焚きによる焼の力強さ。



85メートルにも及ぶ大窯を築き、100日間(!)火を入れて

「焼き」を究めるということに挑戦している、森陶岳さんは言いました。


「人がどうしても惹かれてしまう、何かわからないけれど

 漂っている何ものかを生み出したい」






桃山時代、室町時代の陶工たちは、そんなこと何にも考えずに、

ただ目の前にある土を使って形を作り、炎をなだめて、ただただ

作っていただけなのだろうと思います。


人を騙そうとか、苦しめようとか、お金を儲けようとか、

目立とうと思って作り出されたものはひとつもない。

きれいな心で作られたもの。

それは物であって物ではなく、心なのだということ。




昔の陶工の心を感じて、私は人に喜んでもらえる器を作ることを

ただひたすら思って作ります。


























東京国立近代美術館工芸館は、建物も素敵ですよ。

備前焼の展覧会は終わってしまいましたが、北の丸公園は緑が滴り、

散策するにはよい季節です。







2019/05/06

はいさい




沖縄から戻ってきたばかりなのに、すでに恋しくなっています。


ということで、黄金週間には毎回訪れている、

川崎「ハイサイフェスタ」に行ってきました。

このイベントはもう16回目になるそうで、年々訪れる人の数が増えている気がする・・・。



まずはオリオンビールで喉を潤して、エイサーの実演を観たり、

民謡のライブを観つつ、島酒を呑んだりミミガー食べたりしました。


テーブルの半分をお借りしたご夫婦とお話していたら、沖縄好きという

ことで話が盛り上がって、相棒とともに楽しい時間を過ごさせてもらいました。







ご夫妻の友人が、こちらのデザインをしていて、出会いは阿嘉島の民宿だという話や、

私も先日まで首里・石嶺で二人展をしていて、こんな器作っていますよ~

なんて営業したり、那覇の栄町あたりのお店などの情報を交換して別れました。

いつか沖縄でバッタリお会いしたら楽しいですね。



たっぷり呑んだので、家に帰って倒れるように眠りました。



2019/05/02

げっとう




月桃の花が咲いていた。

街のあちらこちらで見かけて、嬉しくなりました。

月桃の花を生で見るのは初めて。

沖縄ではサンニンと呼びます。


沖縄へ帰ると必ず立ち寄る場所があって、この写真は

その場所で撮ったもの。


この季節に帰るのは初めてだったから、そこに月桃が生きているのを

気が付かなかったのだ。


遠くから見ると、緑の中に白い房が下がっている姿がなんとも上品で、

ウットリとします。


沖縄も花盛りで、あちらこちらで色々な花が咲いて、蝶が舞い、

楽園のようでした。