昨日は陶芸教室の素焼きをしました。
6月は釉掛けですぞー!
さて、梅雨に入りそうで入らない関東ですが、雨が降って気温が下がったり、
その翌日は10℃くらい気温が上がったり、身体がついていかないっすよ。
そんな中、紫陽花があちらこちらで花開いています。
昔に比べて色々な種類の紫陽花がありますね。
またよき本に出会えた。
宮本輝さんの「にぎやかな天地」
世の中に、豪華限定本というジャンルがあることもあまり知らなかった。
表紙に鹿皮を使ったり、紙の上質なものを選び、写真も美しく、
活字も内容に合ったものを使い、本を包む箱もこだわる。
印刷部数は少ないけれど、一冊何万円もするような、出版したいと
依頼する人の想いのこもった本。
そんな本作りを年に2、3冊依頼してくる、一人の老人から受ける仕事をして
生計を立てている船木聖司という青年を主人公とした物語で、
その老人から「熟鮓(なれずし)、醤油、鰹節といった日本の伝統的な
発酵食品を後世に残す豪華限定本を作ってほしい」
という依頼によって、日本の各地を訪れて職人たちを取材したり、
現場を見て写真に収めたりしていくなかで、微生物の精妙な営みに
心を惹かれていき、自分の人生や出会った人々との交流にも、
まるで発酵していくような目に見えない働きがあることを感じて行くのです。
発酵食品は、ファストフードとは違い、長い時間をかけて微生物が働いて、
もとのものとはまったく違った風味や栄養や食感などを作っていくものであって、
時間という要素がとても大切になってくる。
経済が発展していく中で、大量生産大量消費ということが当たり前になっているけれど、
そこには、微生物の働きではなく、科学的に時間を短縮して作られているような
ものがある。
味噌や醤油、酢などの調味料も、きちんと選ばないとそういった偽物を摂取することに
なってしまう。そこには健康のために働いてくれる力は無いのです。
「発酵食品」ということを軸として、人間に起こる様々な現象も、
その時はとても不幸なことに見えても、5年後、10年後、20年後に
思いもよらない幸福や人間的成長や福徳へと転換されていくことがある、
その時間だけは短縮できないと、小説の中で伝えています。
宮本輝さんのあとがきから
「いいものを造るためには時間がかかる。
それなのに私たちは、
失敗や挫折や災厄からあまりにも早急に抜け出そうとして心を病んでいく」
災厄の中にいる時はとても苦しい。
でも、じっと耐えつつ一歩一歩小さな歩幅でも、時間をかけて
先に見える小さな灯りのところまで歩いて行くような、強い心を手に入れよう。
昨年の今頃は1回目の緊急事態宣言下で、陶芸教室も休業していて、私は
家の近所で使わせていただいていた工房で、日々作陶していた。
その工房の軒下(?)に訪れたツバメを見て過ごしていたけれど、
今年はありがたいことに陶芸教室は通常通りさせてもらい、
工房での制作が終了したので様子を見に行く機会がなかったのですが、
先日久しぶりに訪れたら、今年もツバメがやってきていた!
なんだか嬉しくて。
今は卵を温めているのか、産む時なのかわからないけれど
親鳥らしきツバメが一羽、カメラを向けたらこちらを向いていたような。
んも~、可愛らしくって身悶えしました。
私の身近には、飲食店を営んでいる人が多く、今回のことでは
本当に想像を絶する大変な経験をされています。
妹の旦那様も自由が丘でビストロを営み10余年。
お酒が出せないってことでとても苦労をしている。
ふっざけんなーーーーー!!
なんの意味もなし。
ただいたずらに市井の人々を苦しめているだけ。
と、政府のせいにしたり、誰かのせいにして文句を言っていてもしようがない。
自分に出来ることを日々していくだけ。
テイクアウトして、お家で楽しむ。
買ってきたお惣菜をパックのまま食卓に並べて、パートナーが
怒ったりってことがあるらしい。
どっちでもいいけど、私は器を作る者だから、器は売るほどあるので
必ず料理は器に盛っていただく。
器が好きだから。
料理と、器の出会いを楽しみたい。
新潟へ行って、友人の窯元でお母上とお話していて、
「器を洗うのが好き」
って言ってたの、私もーーーー!って思った。
好きな器を使っているから、洗うのも嬉しいし、楽しい、気持ちイイ。
それにしても、美味しいお料理をお家でいただくのも嬉しいけれど、
お店でいただきたいものです。お酒ー!!
ともに、楽しみませんか?
「リゴロ」はフランス語で「面白い」とか「笑える」とか
この今も、笑って笑って生きましょう!
先月末に窯焚きした生徒さんたちの作品をご紹介します!
中国から来られて、姪御さんと暮らしている生徒さんの作品は、
明の時代の赤絵皿の写し。
上絵ではなく下絵だけど、とっても丁寧に描かれていて素敵!
他の生徒さんも大絶賛です。
今回の登山は、奥高尾縦走!
高尾駅からバスで陣馬高原下バス停まで行き、陣馬山頂を
目指して歩きます。