2014/02/27
やさい
今日の器は左から時計周りに
壷屋焼「育陶園」の飯マカイ
小鉢として使ってもいい塩梅
自作の
「白鎬(しのぎ)鉢」
「黒鎬小鉢」
想い出すのは、幼稚園に通っていたとき、給食で焼きナスが出てきた
時のこと。
そのころの私は野菜があまり得意ではなく、ふにゃふにゃしたナスを
つついているだけで、いっこうに箸が進まずにいた。
周りのみんなは食べ終わっているのに、私と、あと何人かいたかな、
ナスを食べられない子供は、ずっとそのまま椅子に座らされて、
私はなんだかとても悲しくなって泣いていた。
にんじんも好きではなくて、鼻をつまんで飲み込んでいたけれど、
いつからだろう。
ナスも、にんじんも、野菜はなんでも食べられるようになって、
いつの間にか身体も丈夫になっていた。
むしろ今では野菜が大好き。
あのころの私に、「大丈夫だよ、大きくなったら野菜を美味しい!って
もりもり食べているから。」って言ってやりたい。
健康な野菜はあまり手をかけず、シンプルな味付けでいただきたい。
(手抜きしているわけでは…ないはず)
にんじんしりしりは、山ほどにんじんを食べられる。
砂糖なんてまったく使わないのに、びっくりするほど甘くなる。
しりしり器はないので、コツコツ千切りに。
ということは、「しりしり」とは言わないのかなぁ。
ま、美味しいからいいか。
自作の「波紋小皿」にニンジンシリシリ
2014/02/24
むめ
寒いのは苦手。夏に生まれたからだろうか。
子供のころはしもやけになったりして、本当に冬がつらかった。
30歳を過ぎたころ、長年の付き合いだからか、少しは冬とうまく
やっていけるようになってきて、子供のころほどつらくはなくなった。
それでも、春が待ち遠しいのは変わらない。
寒さの中、梅は一番に春を連れてきてくれる。
冬の寒さの中に咲く花は他にもあるけれど、なぜだろう。
梅は、春の光を蕾のなかに抱いていて、花ひらくとともに、辺りを春の
気配で満たしてくれるような気がする。
寒いことには変わりないけれど、春は必ず巡ってくることを感じさせて
くれる。
そして、梅は実を育んで、その実は食べられる、ときたもんだ。
沖縄の海人玉栄さんが、自家製の梅酒と一番摘みのモズクを送って
くださいました。
梅酒は海中に沈めて熟成させた「水中熟成泡盛」 で作られたとのこと。
口福。
幸福。
本日も良い酔い。
玉栄さん、ありがとうございます!!
沖縄のお箸「ウメーシ」
2014/02/22
つめる
普段、陶芸教室での窯焚きは生徒さんの作品を焼いていますが、
自分の器は、家の近所の工房を使わせてもらい制作しています。
たまたま工房を持っている方に出会い、好きなように使わせていただいて
います。感謝してもしきれないくらいです。
なかなか自分で工房を持つのは難しいのですが、こうして制作できる
環境に恵まれていることは幸せです。
せきぐちさん、ありがとうございます!!
そろそろ窯焚きできるくらい器がたまってきたので、素焼きの窯詰めを
始めました。
勤務先の陶芸教室は、前面扉で台車がついているので、引き出して
詰める方式です。こちらは比較的楽に詰められるのですが、近所の
工房は、上蓋式の電気窯なので、窯詰するときは窯に飛び込むように
して詰めていきます。
こんな感じ。
お見苦しい写真で失礼いたします。おほほ。
なかなか体力を使うのですが、「窯詰めしてるぜぃ。」という気分に
なるので、私はすきです。
しかし、腰には気を付けて。
今回は、ご注文いただいている器がほとんどなので、よい焼き上がりに
なるように窯神さまに祈る日々です。
焼き上がりはもう少し先ですが、うまく焼きあがりましたらこちらでも
報告します!
2014/02/17
かい
貝がすき。
貝だったらなんでもかまわないわ。
ホタテアワビに赤貝ミル貝 へいらっしゃいっ!!
牡蠣もいいわ。つぶ貝も、ムール貝も蛤、しじみぃーーー!
ぜぃぜぃ。
陶芸教室の生徒さんに教わって、「あさりそば」を作りました。
あさりもいい出汁、だしますね。
陶芸をしていると、いつの間にか食べ物の話になっていきます。
生徒さんは料理上手が多く、いつも作り方を聞いてよだれを流して
います。
ごま油を熱して、刻んだ生姜とあさり、お酒を入れて軽く炒め、
そこに水と鶏がらスープの素を入れて、塩コショウで味を調えます。
ゆでた麺を器に入れて、スープを注いで、ねぎをちらす。
これだけ!!
簡単ですがおいしい~。
自作のマカイ(碗)に盛りました。
沖縄そばのマカイと思って作ったのですが、ちょっと深かったり、
大きさも微妙かなと、色々ご意見もいただきましたが、使ってみると
確かに、もう少し浅くて口が広くてもいいかな、と感じました。
器は使ってこそなんぼで、自作の器は使ってみて気が付くところが
ありますので、生徒のみなさん、どんどん自分の作った器を使って
みてくださいね~。
2014/02/15
てつを
首里の石嶺食堂での二人展の時、搬入を始めて数時間が経った。
作品がだいぶ並んできて先が見えてきた頃、
尾中先生が
「どない思う?」
と聞いてきた。
ワタシは器を並べつつ、ちらりと、時々じっと、尾中先生の絵を見ていたけれど、
泣きそうになったことなんて、言えなかった。
沖縄の人々の顔に刻まれたしわ、それぞれの人が大切に思う何かを見つめる目、
愛しいものを語り、唄う口。
愛しいものを語り、唄う口。
尾中先生の愛する沖縄と沖縄で生きる人々。
描かれた人々が石嶺食堂の中でおしゃべりを始めたように感じた。
描かれた人々が石嶺食堂の中でおしゃべりを始めたように感じた。
展覧会が始まって、作品を見にきてくれた人、食事をしにきた人、石嶺食堂で
働く人たち、たくさんの人が風を持ってきてはまた去って、日毎に絵が生き生き
してきたように感じた。
何にしても時間がかかる私は、すぐに言葉にできなかった。
今ごろやっと。
「いいね!」
尾中哲夫せんせいの個展が京都の「Art Spot Korin」で開催されます。
2月18日(火)~3月2日(日) 15:00~19:00(最終日~18:00)
京都にお住いのかた、京都へ行く予定のかた、そうだ、京都行こう と思ったかた、
ぜひ、足をお運びくださいまし。
2014/02/13
き
横浜のそごう美術館 で開催中の
「黒田辰秋の世界」展に行ってきました。
黒田さんのことは今まで知りませんでしたが、白洲正子さんの
「日本のたくみ」という本を最近読んでいたら、黒田さんのことが
少し描かれていて、ちょうど展覧会が開かれるということを知り、
いそいそと出かけました。
漆の艶、木目の美しさ、形の確かさ。
本当に素晴らしかったです。
螺鈿の輝きが、海のようでした。
木っていいなぁ。
大きな木がすきです。
木を素材として作られたものも、惹かれます。
大きな木に抱きついて耳を当てていると、内側を流れる水の音が
聴こえてきます。
アカギは側に居るだけで声が聴こえてきましたよ。
え?幻聴?
Photo Sota Nakamura
2014/02/11
はざん
出光美術館 で開催中の「板谷波山の夢みたもの」を観てきました。
京都の陶芸学校へ通っていたとき、「HAZAN」という映画が公開され、
大阪の十三にある第七藝術劇場というシブい映画館へ観に行ったあと、
京都の伊勢丹にある、美術館「えき」KYOTOで展覧会が催されて観に
行きました。
その時の感動を忘れずにいたので、今回の展覧会も楽しみにしていました。
「葆光彩(ほこうさい)」という内側に光を抱いているような、美しい釉薬を
作りだし、器の表面に「薄肉彫(うすにくぼり)」と言われる細やかな彫を
施してあります。
波山さんの作品の奥にある、誠実さとか、気品がじわじわと伝わってきて、
光に包まれたように感じました。
「かつて 美しき 日本人がいた」
映画「HAZAN」のこのコピーを、今でも時々想い出します。
美しい器を作ることに一生を捧げ、芸術を愛し、家族に愛され、
故郷を大切に思って人生の幕を閉じた波山さん。
男前だったし。 あ、これは関係ないか。
波山さんが使っていた道具も展示されていて、興味深かったです。
3月23日(日)まで開催中です。
光を、感じてみてください。
2014/02/10
ゆき
雪がたくさんふりました。
朝起きたらとても静かで、窓を開けると世界が真っ白でした。
雪が音を吸収するのか、耳が音を探してきんと鳴っていました。
仕事場の陶芸教室に着くと、玄関前の階段に、小さな雪だるまがいました。
いのうえさん、ありがとうございます。
シーサーが、雪に埋もれて耳と尾っぽしか見えていません。
おーい、だいじょうぶかー。
まさか雪にうもれるとは、
南国生まれのシーサーは
思っていなかったでしょう。
翌日、雪の中から無事帰還。
吹雪の中、生徒さんが来てくれました。ありがとうございます。
窓の外、雪が風で舞いあがるのを見ながら陶芸。
まだたくさん雪が残っているので、足元に気を付けてくださいね。
2014/02/05
ぼたんてん
本日より、AC,GALLERY において
「ボタンインスピレーション Vol.8」が始まりました。
昨日搬入に行ってきましたが、今年もみなさん楽しいボタンを作って
いました。
私のボタンもなんとか間に合いました。
色々な富士山。
「富士に波」「富士に桜」「富士に月」「富士に雲」
そして三保の松原も。
裏にボタンの足金具を貼り付けています。
ボタン展は2月14日(金)まで開催しています。
素材も形も色々なボタンが、壁にも台にもぎっしりと並んでいます。
ボタンの世界に遊んでみてください。
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