さて、これはなんでしょう?
「作品ですか?」とよく質問されますが、これは粘土を乾かしている
ところです。
成形した後、ほどよく乾燥させて、次に「削り」の作業をして器は作ら
れていきます。
削りの時に出る削りかすは、捨ててしまわないで、それぞれの粘土の
種類ごとに用意してあるバケツに入れてもらいます。
バケツに溜まってきたら、水を加えて柔らかくします。
そして冒頭の写真のように板の上にならして乾かします。
一番左の粘土は、よい頃合いに乾いていました。
その粘土を練り直して、また使うことができるのです。
以前、陶芸の公募展のポスターに、こんなコピーが書いてありました。
「地球の一部を焼いちゃいました」
うむむ。
確かに器の元になる粘土は、地球を採掘して作られている。
縄文時代から陶器は作られていて、陶器に適した土は無限では
ありません。
窯業地のなかには、もう粘土が枯渇してしまったところもあります。
壺屋の
「育陶園」 の尚平くんも、土の確保が大変になってきたと
言っていました。
今ある資源を大切に、無駄なく使っていきたいものです。
もう少し、地球の一部を焼かせてください。
そのために、「再生」もこつこつと。
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