酒盃を作りました。
昨年、首里の
石嶺食堂で二人展をさせてもらった時に作ったものですが、
その後、注文をいただき作ったものです。
釉掛けと焼きがうまくいったので、「貫入」がきれいに入りました。
「貫入(かんにゅう)」とは、器の表面に見える、「ヒビ」のようなものです。
焼成の段階で、素地と釉薬の収縮の差によってできるもので、割れている
のではありませんが、液体は染み込みやすくなります。
この器に使っている「氷裂釉」は、わざとこの貫入を作り、氷に亀裂が走った
ような、独特な表情を出します。
使う前に水にくぐらせてもらうと、液体の染み込みを軽減できるし、貫入の
美しさが長持ちします。
「貫入」が入ることを「欠陥」とすることもあるし、「美しさ」とみることもある。
どちらも正しいし、正しくもない。
いいのだ。
人それぞれ。
器それぞれ。
0 件のコメント:
コメントを投稿