2014/04/30

あさくさ















浅草へ行ってきました。
浅草は、13年ほど前に住んでいたことのある、想い出の街です。
久しぶりに訪れたら、だいぶ街並みが変わっていました。

もうすぐ三社祭りということで、浅草神社では御神輿の調整が始まって
いました。
花棒と横棒を、縄でぎゅうぎゅう締めていました。
外れたら大変。

















浅草に住んでいたころは、浅草寺へよくお参りに行ったりしましたが、
食べ物屋さんにはあまり行きませんでした。

「駒形どぜう」 の真裏に住んでいたのに、行ったことがなく、やっと
念願叶いました。
「どぜう鍋」、乙でした。
入れ込み座敷ってのが、江戸らしくてよかったです。
てやんでぇ。

古いものと新しいものが入り混じって、面白い街です。
かんざし屋、櫛屋、扇子の店、江戸切子など、工芸品のお店も
たくさんあります。

神谷バーのデンキブラン を呑んで、ちどり足で帰りました。

2014/04/26

しろ

気持ちのよい季節になってきました。
新緑がきれい~。この季節が一番すきだなぁ。

百花繚乱といった感じなのですが、最近は白い花がよく目に映り
ます。緑に白が映えます。















小手鞠(こでまり)

花の重みで枝が下がって、風にゆさゆさ揺れていて可愛らしいです。

















満天星つつじ(どうだんつつじ)

「まんてんぼし」だと思っていました。
名前がいいなぁ。小さい花です。
葉っぱが秋には赤く紅葉してとてもきれいです。








花水木(はなみずき)

「ハナミズキ」の歌が頭の中で
鳴り響きます。
こちらも秋の紅葉がきれい。














何色がすきですか?

 

2014/04/23

びんがた

























陶芸の勉強をするために通っていた
「京都伝統工芸専門学校(現:大学校)」 の卒業制作の計画を
始めたとき、作るものは茶道具の「皆具(かいぐ)」と決めていた。
デザインをどうしようかと色々考えていた。
沖縄のことがすきな私は、何かその想いを焼き付けたいと願っていた。

その時、城間栄喜さんの琉球紅型の作品集に出会ったのです。


「沖縄では、海や空や咲き乱れる花々だけが鮮やかなのではない。
一番色鮮やかなのは人々の思いである。」

作品集の帯に書かれていた言葉。

沖縄を訪れたときに感じたのは、まさにそういうことであって、私はその
ことを拙い技術ながら表したいと思ったのです。

で、作りました。
紅型のように型を作って、下絵具で色を付けて、上絵付けもして。
デザインは作品集の中から拝借しました。

栄喜さんの息子さん、城間栄順さん  も、先代の想いや技術を受け継いで
素敵な作品を生み出しています。
伝統工芸の強く優しい美しさが、たまらなく好きです。

「良いものを作りたい」















2014/04/21

とんぼ

















「とんぼ」と聞くと、長渕剛の歌が頭の中でリフレインするのは私
だけでせうか。

コツコツとアスファルトにきざぁ~む…

その「とんぼ」ではなくて、器作りに使う道具のことです。
冒頭の写真が「とんぼ」です。
手を広げて飛んでいるみたいですね。

「とんぼ」は、同じ形のものをたくさん作るとき、大きさを揃えるために
使う道具です。
上の写真は、陶芸の学校へ行っていた時に竹を削って作ったものです。
陶芸の学校では、まず、道具作りから教えてもらいました。
だから、道具は大切なものだとわかりました。
使っているうちに愛着が湧いてきます。頬ずり。

今は、横着して竹串で作っていますが、作る器によってそれぞれとんぼを
用意しています。
















とんぼはこんな風に使います。
















とんぼを使わなくても、熟練の職人はぴたっと形が揃うと言います。
尊敬!!
まだまだ修行が足りません。精進。

2014/04/16

こしょ















九段下にあるおでん屋「まるみ」さんは、妹のお友達がご家族で営んで
いて、妹はお店のお手伝いをしていたけれど、4月18日で閉店になって
しまうということで、やっとぎりぎりですがお昼ご飯をいただきに行ってきました。
美味しくいただいて、ひとしきりお話してお店を出て、なーんも予定のない私は、
歩いてほど近くの神保町までぶらり散歩。

神田神保町の古書店街。
本が、とにかく好き。紙とインクの匂い、頁をめくるときの感触。
電子書籍ができたけど、どうしても紙がいいんだな。
しかーも、古いのが好きときた。
平日でもけっこうな人が、腰をかがめて舐めるように、本を吟味していました。

ふと気になった文庫を手に取りぱらぱらとめくると、ちょうどしおりが挟んで
あった頁が開いた。
 
谷川俊太郎さんの詩集。「これが私の優しさです」の中の、
「おべんとうの歌」
 
妹のお友達がお弁当のケータリングのお仕事もしていたり、お弁当の本を
出すかも、なんてお話をしていたから、衝動的に買い。
105円ナリ。←消費税増税なんて関係ないらしい。
 
詩の最後の一文
 
「手の中の1個のおむすびは
 地球のように
 重い」
 
 

 

2014/04/13

すうぷ

 
辰巳芳子 ” いのちのスープ”

先日、ドキュメンタリー映画の上映と、辰巳芳子さんと
河邑監督の対談を聴くことができるイベントへ行ってきました。

辰巳さんのいのちのスープと、その周りの人々を丁寧に描いた
美しい映画でした。
辰巳さんが野菜を切ったり、炒めたりする時の手の優雅さ、
優しさが印象的でした。
野菜がほっと息をしていた。

元ハンセン病患者の宮﨑さんという方が、大切なお友達が癌に
なって食べ物がのどを通らなくなったことに心を痛めていたとき、
テレビでたまたま見た辰巳さんのスープを作って持って行ったら、
そのスープだけは喉を通ったという。
宮﨑さんが、病で不自由になった手を使って、一生懸命スープを
作っている姿を見て、涙がごうごう流れました。


「愛することは 生きること」

辰巳さんはそう言う。

食事を作り、食べることの意味。
人は口から取り入れた食べ物で、身体が作られている事実。

対談での辰巳さんの声、言葉が、エネルギーとして伝わって、言霊を
感じました。

映画のパンフレットにのっていたレシピで、ミキサーが無くてもできる
「玄米のスープ」を作ってみました。

丁寧に、玄米を小麦色になるまで煎って、昆布と梅干しとで煮出す。

あ、身体が喜んでる。
大切な人のために、また作りたい。

ミキサー欲しいなっと。

2014/04/09

しがらき





















信楽で作陶している古谷和也さん の器です。
古谷さんは、信楽焼、伊賀焼の茶陶や花器、日常の器などを精力的に
制作しています。
穴窯も自分で作るって、すごいなー。

東京で個展をする時には、毎回訪ねていたのですが、昨年、こちらの
器に惚れて家に連れてきました。

寒い時には、焼酎のお湯割りをいただいていました。
向付としても使えそう。

ビードロが流れてたまっているところ、「蜻蛉の目」って言うのですね。
とってもきれいなんです。

個展の時は、いつも真摯に、時に冗談も交えて、器の説明をしてくれて、
どのお客様にも丁寧に接していて、その姿勢に気持ちがしゃんとします。
焼き物への熱き思いをいつも感じます。
普段は息子さん2人の優しきお父さん。

今度の東京での個展はいつかな~。

器の中も、火色とビードロの共演が美しい~。



















2014/04/05

はなのあらし
















ハナニアラシノタトヘモアルゾ
サヨナラダケガジンセイダ

先日の雨、昨日の風、春の嵐で桜がたくさん散りました。
陶芸教室にある枝垂桜はまだ満開です。

京都の学校に通っていたころ、桜の時季に高瀬川沿いを散歩した
ことがあります。
桜の花びらが川面にびっしりと浮かんで流れていって、なんとも
美しかったです。
またもやここでも、ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
眺めておりました。
桜の花びらが川面を流れていく様を「花筏(はないかだ)」ということも、
そのころ知りました。
















こちらの鉢のイメージは「海」ですが、川はいつか海に流れ着くと
いうことで、採用。

この鉢は自分でも使い勝手がよく、ちょっと炒め物、煮たもの、サラダ
など、色々使っています。

サイズは

径 18cm × 高さ 4.5cm

こちらはご注文いただいて作りました。


今までも、作った器をお買い上げくださり、使っているよ~と言って
もらったり、写真を送ってくださったり、本当に嬉しいです。
使ってもらえるのが何よりの幸せです。
みなさま、ありがとうございます!!
精進!

2014/04/01

ゆきやなぎ
















ずっと、川の近くに住んできた。
狩野川、野川、隅田川、園部川、多摩川…
子供の頃、川で遊んでいて、流されそうになったことがあった。
岩にしがみついて、流れていく靴を呆然と見送った。
それでも、川を嫌いにならなかった。
川は、たえず流れていて、その流れをぼーーーーーーーーっと
眺めていると、内にある澱のようなものが一緒に流されていく
ようで、すっきりとする。

今日も川まで散歩に行くと、雪柳が満開!
ぼわぼわと、あっちこっちに咲いて、この秩序の無さが好き。
バラ科なので近くで見ると野ばらのよう。
別名 小米花(コゴメバナ)ともいう。

風にゆられて気持ちよさそう。
私も気持ちよくなりました。