2014/05/05

ちょうぜつ















三井記念美術館 で開催中の
「超絶技巧! 明治工芸の粋」 展を観に行ってきました。

幕末~明治にかけて制作された工芸品は、その多くが海外輸出用の
商品であったため、日本ではその全貌を目にする機会がほとんど
ありませんでした。



















タケノコ、梅

安藤緑山:作



これ、象牙を彫って彩色したんですってよ…。
近くで見ましたが、タケノコの皮の産毛まで表現してあるっっ!
どう見てもタケノコにしか見えない。
葉書を写真に撮ったので、この凄さの100万分の1も伝わらない
かも知れませんが、他にも鼻血が出そうなくらいの精緻きわまり
ない作品が出展されていました。






















古瓦鳩香炉(部分)

正阿弥勝義:作


こちらは金工作品ですが、鳩にニラまれた瞬間のわずかに
身をにじらせている蜘蛛の様子が表現されているのですよーーー!
絶句。
見えます?画面中ほどの小さな蜘蛛。
実物の蜘蛛は、1cmくらいでした。
「香炉」なので、鳩を含めた瓦の上部の一部がぱかーっと開き、
蓋となります。






















組輪文京薩摩茶碗(部分)

司山:作


こちらはお茶碗です。直径は10㎝くらいでしたでしょうか。
その小さな茶碗の内部に、びっっっっっしりと、絵付けされています。
勿論、外側にもありますが、内側に絵付けをする方が難易度が高い
ことを経験上知っているので、もう、口をあんぐり開けたまましばし
放心状態。
一緒に行った高校時代の友人も、目が点になっていました。

その他にも、刺繍絵画やら、漆工、七宝の作品がたくさん展示されて
いて、昔の日本人の凄さを目の当たりにしました。

上記のものは作者が判明しているものですが、多くは無銘のもので、
名も無き職人たちが黙々と作ったものだと思うと、はは~っと平伏し
たい気持ちになります。
精進!…あまりにも遠いけれど。

7月13日(日)までの開催です。

2 件のコメント:

  1. 象牙はよ、今やアフリカで象密猟で大問題なんちゃぁのぅ
    責められちょるんは最大消費の亜細亜 ん〜

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    1. そうなんだよね、密猟問題は後を絶たない。
      商業主義に走るとあっという間に人間は欲まみれ。
      これらの作品が自己顕示欲のためだけに作られたものでないといいな。

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