2015/08/30

ちゅうしょう

 
 
 
品川にある 「原美術館」 へ行ってきました。
 
前々から訪れたいと思っていましたが、月日が経ち、今回知人が
薦めてくれた「サイ トゥオンブリー」の展覧会に惹かれて、やっと
足を運びました。
 
 
 
 
「斉藤 オンブリー」ではありませんよ。「サイ・トゥオンブリー」です。
いや、私も教えてもらうまで知らずにいて、「斉藤さん?」と最初は
思いました。
 
しかし、20世紀を代表するアーティストの1人なのです。
残念ながら2011年83歳で鬼籍に入られましたが、絵画と彫刻の
両方で旺盛な制作活動をされていたそうです。
 
今回の展覧会はその中でも特に紙に線や点や文字で表された
絵画を中心に展示されていました。
 
抽象画を見る時は、わかろうとしないで、感じることが大事。
心を開いて見つめると、何かが伝わってきます。
 
「無題」とされた絵画の中に、自分なりに色々な景色や花や感情を
見て、彼の情熱をひしっと感じました。
 
それでいいのだ。
 
「原美術館」は現代アートを中心とした美術館で、常設展示は館内の
あちらこちらに仕掛けられていて、こちらのアンテナを試されているようで、
わくわくどきどきしました。
 
こちらも門の入り口にあるのですが、入る時には気が付かなかったの
ですが、アンテナを刺激された後に、帰る時に気が付きました。
 
 
面白かった~。
 
「サイ トゥオンブリー」展は本日までです。
ぎりぎりのご紹介になってしまい、御免ください。
 
 
 
 
 


2015/08/24

ぱすたざら




沖縄は今、台風の真っ只中。みなさんのご無事を祈ります。
このシーサーも無事かな?
昨年沖縄に帰った時に写したものです。

今年はまだ沖縄に帰られていない!帰りたいものよのぅ。























という気持ちを抑えつつ、陶芸教室のほうにいただいた、ご注文の
お皿を挽きました。

陶芸教室のご近所にあるイタリアンのお店「ブッチリア」さんに納める
パスタ皿です。
先日個展のお知らせをした由香さんが、最初にご注文を受けて作った時
からずっと、追加でご注文いただいて、今では私が引き継いで作っています。

出来上がりが27cmなので、31cmの大きさで挽いています。
それだけ収縮するのですね~。

あと4枚挽きますが、陶芸教室の合間に作っているので、この日は
ここまで!




2015/08/17

きおく



 
 
 
 
 
横浜のギャラリー元町 で開催中の、喜多村由香さんの個展
「羊水の記憶」に行ってきました。



由香さんは、以前山手陶芸教室で供に働いていた仲間であり、
京都で陶芸を学んだ学校の同窓でもあります。

一緒に働いていたころから、由香さんの作品を見ていましたが、もっと、
柔らかく、水のようにしなやかで、生き生きしていました。




















この縁のラインの美しいこと!いいね~。

















 
 
 
 
 
作るものに、その人の内側にある言葉にならない何かが全て出てしまうの
なら、こういう形で出ることができたなら、素敵だなぁと思いました。
手に取ると、器の重み、素材感が手のひらから伝わってきて、しばし海の
中に、水の中にたゆたう気持ちになります。
わたしたちは羊水の中で何を見たのでしょう。
 
 
由香ちゃんから教えてもらった、曲線の美しさを久しぶりに感じられて
幸せでした。
 
8月23日(日)まで開催していますので、是非足をお運びください。
 
 
私もまた寄らせてもらおう~っと♪
 
 
 


2015/08/15

おりべ


























高校時代からの友人と江戸東京で待ち合わせなので、少し早めに
出掛けて湯島天神に寄ってきました。

目的は、湯島天満宮 宝物殿で開催中の

「利休を超えた織部とは―?」 展を観に行くためです。


利休の茶の湯の弟子、古田織部没後400年を記念して開催されている
展覧会なのですが、予想以上に面白かったのでご紹介します。

「織部」と言えば陶芸に携わっていれば一度は耳にした言葉だと思われ
ますが、陶芸で使われるその名前には、色々な技法が含まれています。

釉薬で「織部」と言えば、「緑釉」の織部(「青織部」)で通っていますが、
その「織部」の中でも「黒織部」「織部黒」「志野織部」「弥七田織部」などがあり、
それが古田織部が職人に作らせたという説もあり、職人が作った
ものを織部が茶の湯に取り入れたことで流行ったなど説があります。

今回の展覧会は、茶人としての古田織部に焦点を当てていました。
千利休との関わりや、対比を通して古田織部がいかに個性的であったかを
伝えたいのだろうな~と感じました。

古田織部が催した茶会の道具組の再現もあり、茶会に招かれたつもりで
見たりして、楽しみました。

信長や、秀吉、伊達正宗からの書状が軸になっていたりして、古田織部の
武骨な筆跡の軸も見られたり、楽しかったです。













































「美濃伊賀」も初めて目にしました。

は~、知らんことがまだまだ山ほどあるのぅ。


湯島から歩いて上野の不忍池に寄ったら、蓮華の季節。



























浄土と俗世の狭間か?



はい。かずみちゃんとオリオンビールに泡盛の世(夜)が更けました。



2015/08/08

しゅうちゅう




陶芸教室の仕事を終えてからの制作時間。

昨晩は集中力が増して、いつもより削りの作業が進みました。
集中して削っている時は、ほぼ「無」だった。

そういう時は、気持ちがよい。





















制作をさせていただいている工房は冷房設備がないのだけど、
夏ウマレの私は、暑いのは平気なのだ。
蚊が出るのには閉口するのですが、ここ何日かは蚊も暑すぎて
ヘタッているのか、姿を見せないので快適~。

これから表面に彫を入れていくのですが、そろそろ喉が渇いて
きたので、麦の…泡の…あれを…ということで作業終了。



























作業途中のものは、こうしてビニールにくるんでおけば、乾燥を
ある程度は防げます。

削るにも、彫るにも、適度な乾燥具合があるので調整が必要です。

人間も、乾燥し過ぎないように適度な水分が必要です。







2015/08/04

ゆくかわの





行く川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず



なんだか、子供のころに習った(暗記した)ことって、時々ふとしたことで
出てきますよね。
普段は記憶の奥の方に仕舞われたものが、にょろっと出てくる時、なんとも
言えない快感のような不思議な気持ちになって、脳が震えている感じが
します。


8月になり、暑さも三割四割五割増しっってなところですが、夕暮れの川の
流れを眺めていると、ひと時の涼を得ることができます。

ああいつも、ここに留まることはできないけれど、一瞬の後は違う自分なの
だけど、変わらなく見えるこの川のようなゆったりとした流れで進んで行き
たいものよのぅ。


また制作を開始して、ろくろを廻しながら、土の中に入りながら、そんな
ことを考えていました。

なんて、現実は汗みどろで、蚊に食われて(「蚊」には「刺され」ますか?
「噛まれ」ますか?うちは「食われ」ます)、暑ちー暑ちー言ってます。


少しずつだが前へ進む。