2017/09/19
ぎんざ
久しぶりの銀座。
信楽焼の古谷和也さん の個展に伺いました。
伝統を踏まえた作陶をしてきて、これからはそれを越えた
作品も作っていくという、強い気持ちを感じられました。
ご本人は一見、ほんわかした雰囲気です。
でも、やっぱり内側が強いな~と感じた展覧会でした。
古谷さんの個展は9月26日(火)まで開催しています。
午前11時~午後6時
阿曾美術
そして、松屋銀座で開催中の「リサ・ラーソン展」にも足を伸ばしました。
実物を見るのは初めてでした。
陶芸が好きで、題材とする人や動物が好きで、自由な空気を感じました。
女性を題材とした作品も多いのですが、その中で、
女性たちが寛いで本を読んでいる人形の作品があるのですが、
制作当時(1960年ころ)は、スウェーデンでは女性が読書することが
あまり良いこととされていない風潮があったそうです。
「そんなヒマがあるなら家事をするように」
そのことを、リサはユーモアを感じさせる雰囲気で、風刺していたという
ことでした。
「自由な空気」と感じた中にも、生きている時代や社会への鬱屈なども
あるんだな~と、「自由」ということの表裏一体にあるものへ想いが巡りました。
ただ可愛らしいということではなく、そこにリサ・ラーソンのメッセージが
込められていて、でも深刻ではないように作られているのは、
もしかしたら「土」という素材の持っている力かな、と思いました。
会場に流れていたビデオで、リサ・ラーソンが、
「期待を込めて作って、いざ窯を開けたらがっかりすることもある」
と言っていて、ある!ある!ある!って共感しました。
こちらは9月25日(月)まで開催しています。
陶芸展のはしごって、楽しいなぁ~。
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