2019/10/31
きんもくせい
この時季、どこからともなく漂ってくるこの香り。
風に乗って、姿は見えずともその存在を感じて。
いつもの通勤路で姿の見えない金木犀を感じていたら、
先日別の道を通った時に大っっっきいの見つけた!
花の色も濃い~。
こんなに大きな金木犀は初めて見たなぁ。
昔は金木犀と言うと、トイレの芳香剤の匂いだと思っていたけれど、
甘い香りは秋の空気と調和してなかなかよいものだと今は思います。
歩いていると色々な匂いに遭遇しますね。
お家から流れてくるご飯の匂いは、幸せな気持ちになります。
そしてお腹がギュルル~と鳴る。
食欲の秋・・・。
2019/10/29
だっさいてん
金工作家の光本岳士さんが出展されている
「獺祭展」を観に行ってきました。
獺祭というと、最近ではその名前を冠している日本酒によって
知られています。
俳句の季語にも「獺(オソ)の祭」とあります。
カワウソが採った魚をすぐに食べずに、岸に並べる姿が、
ご先祖様を祭っているように見えたことから「獺魚を祭る」と
いうようになり、略して「獺の祭(獺祭)」となったそうな~。
今回の展覧会は、学芸大学の元教授でいらっしゃった
木全本さんと、その教え子のみなさんの展覧会ということだそうで、
木全さんが「獺祭」という言葉に思い入れがあって、今回の展覧会の
題名にとされたそうです。
もう10年以上前から光本さんの作品のファンで、毎回作品を
拝見して心に響くものを持ち帰らせてもらっています。
今回は華道家の露華あつこさんが花器に花を生けられていて、
作品がより一層生き生きとしていました。
木全さんは時計をたくさん展示されていました。
色がとてもきれいで、この振り子時計も楽しい~と思いました。
それぞれの方が金属を使って制作された作品。
作品にそれぞれの心が表出して、それぞれ違くてとても面白いです。
10月31日(木)まで開催中です!
アートスペース 煌翔
11:00~19:00(最終日は17:00迄)
29日(火)本日はお休みです。
2019/10/23
こくりつ
またもや関係ない写真ですがお許しください。
今回は、国立能楽堂での能鑑賞でした。
「国立」の劇場は、東京と大阪と沖縄にしかないのですよ。
沖縄は芸能の島ですね。
いつか沖縄の国立劇場で「組踊」を観てみたいと思っています。
さて、能のお話にもどします。
今回の演目は
能 「井筒」
狂言 「磁石」
能 「雷電」
能と能の間に狂言が演じられるのですが、一番目の能と狂言が
終わるまで、休憩はありません。時間にして約2時間!
道に迷ったため、開演時間ギリギリに飛び込んだ私はトイレに行く時間が無く、
休憩まで大丈夫だろうかと思っていたけれどなんとかもちました。
休憩時間15分のアナウンスがあったと同時にトイレへ向かおうと思ったら、
同じような女性たちが脱兎の如くトイレへと向かって行きます。
ああああああ!出遅れた
じっと待ちましょう。
そして2番目の演目「雷電」は、女性で能楽師になられた
宮内美樹さんがシテ(主役)を演じます。
シテは面を被っているのですが、後からお話を聞いたらほとんど何も
見えないので、舞台では勘と稽古で繰り返す歩数などで場所を確認している
とのことです。舞台から落ちそうになることもあるらしく、命がけだと
おっしゃっていました。
最初に声を聞いた時、「あれ?女性って聞いていたけれど、男性なのかな?」
と思うくらい声が低く響いていました。
入門する際、声を低くすることが条件で、鍛錬して声を低くされたそうです。
狂言には、野村萬斎さんが出演されました。
身体能力、バランス感覚が素晴らしかったです。
やっぱり狂言って、面白いんだよな~。
「能」のことはまだまだ分からないことだらけ。
でも、今回最後まで眠らずに鑑賞できたことで(昼寝必須)
俄然興味が湧いてきたので、
また機会があったら出掛けようと思います!
2019/10/21
のう
NO!
猫のお股にドロボーが付いているのに、グッスリ眠っている姿がなんとも。
全く写真とは関係ないのですが、先日「能」観賞して感じたことを書きます。
そもそも、数年前に妹と能を観に行った時、開始数分後に催眠術にかかりました。
ヨ~~ォ、ヨ~~~ッォッ、ヨ~~ォ、ポン!(鼓の音)
プフィ~~~ピィィィ~~(笛の音)
そして訳のわからない言葉で絶妙な抑揚で謡われるものを聞いていたら、
目蓋が重~くなってきて、隣の妹を見たら首がガクンガクンしていて、
私もいつの間にか首がグルグル回っていました。
ハッ!と気が付いたら終わっていて、その後すぐに狂言に入りました。
不思議と狂言は意味もわかり、面白くて「ギャハハ!」
と笑っていたのです。
しかーし!
その後また能の演目が始まったら、即座に催眠術にはまり、
姉妹は夢の中~。
後々、能鑑賞の先輩に聞いたら、それは当たり前の反応とのこと。
能のあのリズムには、人を眠りに誘うものがあるらしい。
それにしたって、ちゃんと鑑賞したいものだと、ずっと思っていたところ、
知人の紹介で、女性で能楽師の厳しい修行をして独立し、
シテ(主役)として舞台に上がられている方の公演に行くことができました。
そもそも、「シテ」、「ワキ」、「アイ」とか、能の仕組みや
演目の内容を知っていないと見ていても分からない。
舞台上でおじさんたちが紋付袴で鎮座していて、謡ったり、
シテの衣装の交換を手伝ったり、なんだかツッコミ所が満載なんです。
まずは、今回寝ないで見られた(昼寝していったから)ことで
気が付いたことは、小鼓の演者が時折鼓をベロンベロンと舐めていたこと!
あとから聞いたら皮を湿らせることによって、音色を調整しているとのこと。
「息を吹きかけて湿らせる」っていう表現もあったけれど、いや、あれは
絶対舐めてたもん。
遠目からですがそうとしか見えなかった。
え?気が付いたことってそんなこと?
まだまだありますが、長くなったのでまた今度。
能の世界も奥深くて、1回だけでは終わらない。
お付き合いくださいませ~。
2019/10/16
しょうそういん
奈良で毎年秋に公開される「正倉院展」を、今回は天皇陛下御即位特別展
という形で東京国立博物館でも開催するということで行ってきました!
お目当ては「螺鈿紫檀五弦琵琶」(ラデンシタンノゴゲンビワ)
前回の公開から9年振りで、私は実物を見るのは初めて!
陶芸の学校に通っている時、夏休みの課題のレポートで、
正倉院の宝物のこと、螺鈿紫檀五弦琵琶のことについてまとめ、
奈良の東大寺の敷地内に佇む「正倉院」そのものを見にいったものです。(なつかし~)
こちらは明治時代に作られた、模造品の写真です。
それともう一体、現在作られた模造品も初公開されていました。
完成までに8年の月日がかかったそうです。
その模造品は、奏でられるということも目的に作られ、展示室では
その音が鳴っていました。
気の遠くなるような作業を経て作られている琵琶。
そして原本は、なんとも言えない魅力を放っていて、溜息が出ました。
レポートを書いてから15年。
やっと会えたわねーーっ。(涙)
人間の手による最高の技術を経て作られた宝物の数々。
それを大切に今まで守ってきた先人たちの努力を感じました。
やっぱり工芸品って好き。
あと、足利氏や織田信長などが切り取ったという香木、
「蘭奢待」も展示されていて、意外と大きいんだな~と思いました。
まだその香りがするということですが、残念ながらガラスケースの中なので
香りはしませんでした。
しかし、とにかく人が多かった~。
順番通りには見られないので、好きなものからどんどん見て、
逆流してまた見たり、好きなものは何度も見て、なんとか見ることができました。
前期(10/14~11/4)と後期(11/4~11/24)
で展示替えするものがあるのでご注意を。
螺鈿紫檀五弦琵琶は前期のみの展示です。
2019/10/12
ゆきみそ
今、まさに台風が接近している状況ですが、みなさんご無事ですか?
今日は陶芸教室もお休みにして、家でじっとしています。
不安でブルブル震えているだけでは仕方ありませんので、
備えをしつつ、食べ物の確保!
昨年12月に仕込んだゆき味噌を解禁しました。
カビが多少生えてはいましたが、無問題。
そこだけ掬い取って、あとはしっかり全体を混ぜる。
今年も大成功!!
美味しい味噌ができました。
早速アーサと豆腐のお味噌汁を作っていただきました。
ラグビー観戦のため上京予定のおん師に献上しようと思っていたけれど、
この台風で上京も中止となりましたので、またの機会にお渡しします~。
とにかく、無事に台風が過ぎてくれますように。
2019/10/06
きざし
友人である 鳰(にお)さんの個展に行ってきました。
鳰は「かいつぶり」という水鳥で、滋賀県の県鳥です。
「鳰」は陶芸名なので、くんちゃんと呼びます。
絵付けを専門として作品を生み出して、試行錯誤しながら
自分の道を探している最中です。
手描きっすよ。
印刷ではないですよ。
私は赤絵が好き。
黒のシリーズも人気があります。
すでにファンの方がついてくださっている模様。
色々ご意見を聞きつつ、会話をしている後ろ姿。
溜息が出てしまうような極細の絵付け。
そこにくんちゃんの人間性が出ていて、もっともっと
伸びていくだろうな~と感じさせてくれます。
くんちゃんが会場に居ない時もありますが、その作品を、
美しく繊細な線を感じてみてください。
ギャラリー澄光
鳰 陶展 ~萌し~
10月5日(土)~10月14日(月・祝) ※8日(火)休廊
11:00~19:00(最終日は17:00)
「萌し」って読めなくて「もやし?」って聞いたら
「きざしです」と。
失礼しました~~。
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