日本橋にある「一番星画廊」を開いた星さんは、
2018年に本当にお星さまになってしまった。
今回、星さんの追悼展を開かれるということで出かけてきた。
画廊は、現在星さんのご息女ご子息が跡を継がれている。
星さんとお会いしたのは数回だけれど、友人が紹介してくれて、
それも全て酒宴でのことだった。
特に記憶に残るのは、桜の満開の季節。
仲間とお花見をしているところにフラリと現れて、
桃色のほっぺの上の小さな目をこれでもかって言うくらい細くしながら、
焼トウモロコシを齧りつつニコニコしている姿だ。
美術界のことにはまだまだ勉強不足である私は、星さんはなんだか
すごい人なんだな~と、酒宴の時にこぼれてくる星さんと芸術家たちの
エピソードを聞いていた。
でも、私にとって星さんは、お酒の好きな優しく楽しいオジサンだった。
改めて追悼展を拝見して、その歩んで来た道を知り慄くところもあるが、
それでも変わらずあの笑顔の星さんが、私にとっての星さんで、
それでいいのだ、と思う。
人と人の間には、その人とその人の間にしかないものがあるのだ。
誰が何と言おうと。
よいの明星 展
~3月12日(木) マデ
「一番星画廊」
サヨウナラ
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