ずっと憧れていた「小鹿田焼(おんたやき)」の里へ行ってきました。
小石原焼から陶工を招いて開窯され、今でも電気をいっさい使わない
製法で作られています。
ろくろは蹴ろくろ、登り窯で焼き、土作りも唐臼によります。
そんな窯業地は他にありません。
唐臼は、こうして水の重みを利用して
採取してきた土を粉砕して粘土を作っています。
昭和6年に柳宗悦氏がこの地を訪れて、その伝統技法と質朴な作風に
感銘して広めたことから、民芸の里として全国に知られて行きます。
その後も、バーナード・リーチも逗留して作陶し、小鹿田焼の技法に
影響を与えたということです。
唐臼が土を打つ音が時折響いている、静かな山里。
焼き物の静かな力強さを感じます。
こういう所で作陶して、田畑を耕し生きて行くということへの
憧れもずっとあります。
でも、私には私の人生が、焼き物との付き合い方があると
今は知っています。
外側から見ていたら分かりえない苦労や厳しさがあるのは分かります。
それでもいいなぁ~って、しみじみ思うのです。
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