トルコへ旅に行ってきました。
と、言っても納得するくらいのこの場所、東京の代々木上原にあるのです。
イスラム教の教会があって、自由に見学できるということなんて知らなかった!
トルコへ旅に行ってきました。
と、言っても納得するくらいのこの場所、東京の代々木上原にあるのです。
イスラム教の教会があって、自由に見学できるということなんて知らなかった!
宮本輝さんの著書 「にぎやかな天地」のあとがきより
『私たちは肉眼では見えないものに取り囲まれて生きている。
遠い宇宙のことも見えないが、わずか一ミリ四方でうごめく微生物たちも見えない。
そして、それらだけでなく、物事の生起と、変化のさまと、その変化によって
得られる未来もまた、私たちには不可視な領分として果てしなく続く。
大きな厄災が起こったとする。その時の悲嘆、絶望、憤怒、慟哭というものは
未来を断ち切ってしまうかに思われる。
だが、その大きな悲しみが、五年後、十年後、二十年後に、思いもよらない
幸福や人間的成長や福徳へと転換されていったとき、私たちは過去の不幸の意味について
改めて深く思いを傾けるであろう。
冷静な視力で過ぎ去った長い時間を見るならば、不幸が不幸のままで終わった
というようなことは少ないのだ。
~中略~
肉眼では見えないものの存在を信じ、時間と言うものの持つ力を信じなければ
昔ながらの伝統と技法を守って味噌や醤油や酒や酢や鰹節を造り続けることはできない。
化学の発達によって、さまざまな発酵菌は身近になったが、時間だけは短縮できないのだ。
発酵食品に限っても、いいものを造るためには時間がかかる。
それなのに、私たちは、失敗や挫折や厄災からあまりにも早急に抜け出そうとして
心を病んでいく。』
何度読み返しても毎回新しい気づきがある
宮本輝さんの著書。
このお話は日本の伝統的な発酵食品をテーマの中心として進んでいきます。
この本は2008年に刊行されているけれど、今の状況のことを反映して
語られているようなあとがきを読んで、また深く感じ入ったものです。
時間を短縮することばかりに囚われているやり方に、
そろそろ辟易してきました。
「人生フルーツ」
映画を久しぶりに観ました。
2017年に公開されたドキュメンタリー映画ですが、
今でも静かに繰り返し上映されています。
主人公のお二人は、撮影当時
87歳と90歳のご夫婦でしたが、撮影中に旦那さんが亡くなり、
後年奥様も亡くなられました。
そんなお二人の人生を、暮らしに寄り添いながら撮影されていて、
丁寧で、質素で、豊かな日々を感じられます。
建築家であった津端修一さんが設計したお家で、
周囲には雑木林を育んで、季節毎に実る果実を収穫して、
丁寧に料理して、夫婦で食す。
果実が実るには土が肥えている方がよいと、
枯れ葉を集めては土に戻して、
少しづつコツコツと育んでいくことが、
何でもすぐに手に入って、簡単に捨ててしまう生き方に
疑問を投げかけています。
奥様の英子さんが作る料理の数々がとっても
美味しそうで。
「コンビニでものを買ったことは一度もありません」
丁寧に生きよう。
まずは食から!
桜が咲いたと思ったら、真冬に逆戻りしたような気候を
震えながら過ごしていたら、いつの間にか桜は散り、
やっと暖かくなってきましたね。
季節の移り方が激烈です。
身体がついていかないがな~。
久しぶりに浅草の「駒形どぜう」に行き、
どぜう鍋をいただいてきました。