本屋さんにぶらりと立ち寄るのが好き。
なんの情報もなく訪れた時に、好きな作家の新刊があったりすると
嬉しくなって、すぐに買ってしまう。
衣類を買うのにはとても躊躇するけれど(値段も違うからね)
昔から本を買うのはあまり悩まない。
宮本輝さんの新刊「よき時を思う」
読み出したら止まることなく、一気に読める面白さ。
読書をしていて思うのは、知らない言葉や世界を知ることができる
その体験の嬉しさ。
今回の小説の中で知ったことが「四合院造り」という言葉。
建築関係の方は知っているかも知れないけど、
中国の伝統住宅の様式のことで、四つの辺に建物を置き、
中央に庭園を造るもので、北京の四合院が代表的だそう。
でも、北京オリンピックの時にの開発によって、多くが取り壊されて
しまったようです。
どこの国でも同じようなことが起きているのですね。
「よき時」とは、過去にあった「よかった時」ではなく、
未来の「よき時」ということで、希望のある内容でした。
同じ言語を紡いで作られる小説やノンフィクションなどの本でも、
自分の好みに沿う作家とそうでない人がいて、どうも読みづらかったり、
内容が心に響いてこなかったりとあるけれど、それは人それぞれで
よいのであって、私は好きだけどそうでない人もいて、私はそうでもなくても
大好きな人もいて
みんな違ってみんないい(みすゞ)
それぞれの、よき本との出会いがあることを想う。
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