2015/01/30

ぼたんてん


















やっとボタン展のお知らせができます。
ボタンが無事に焼きあがって、出展できる目途がつきました。
今回の窯で焼きあがらなかったらどうなっていたのやら…。オホホ。
 
 
 
 
2015年2月5日(木)~2月14日(土)
 
AM 11:00~ PM 7:00
 
参加作家人数が多数ですので、会場に常時居ることができませんが、
2月9日(月)の午後、会場に行こうと思っています。
 
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
 
銀座の後は、仙台、パリへ巡回の予定です。
 
どんなボタンができたかはまた次回…。
 
 


2015/01/28

まめ

photo  sota nakamura



 もうすぐ節分かぁ。

子供のころは、祖父がそれはそれは大きな声で

「鬼わぁぁぁー外鬼わぁぁー外鬼わぁー外~
 福わぁぁぁー内福わぁぁー内福わぁー内~」

とこうして3回ずつ唱えながら豆をまいてくれたものです。
子供たちは祖父の声に内心「近所迷惑では?」とはらはらしつつ、
後からくっついて行って豆を拾って食べたものです。

玄関にはヒイラギに鰯の頭を刺してかけておいたものですよ。
生の鰯の頭でないと効果はないけれど、借家でやるには生は
抵抗ありますなぁ。焼いちゃおうかな。
猫が寄ってくるかしら。


それはさておき、豆がすき。
お正月の黒豆は、私一人でほとんどを食べつくすくらい好き。

 
「豆を炊く」

圧力鍋なんぞ使いませんぜ。じっくりことこと煮込んでますぜ。
ストーブの上に鍋置いて炊いてますぜ。

って、言ってみたかった。

小豆は炊いたことがあるけれど、他の豆はまだ未踏の地。

ということで、大豆を炊いてみました。(ストーブの上ではないけれど)

24時間水に浸けて、じっくりことこと水煮にして、その後
五目豆に変身。

ほ~。自分で炊いた豆は格別ですのぅ。

今年はもっと豆に生きたいものです。



 

2015/01/24

ぼたん
















ボタン作りが大詰めを迎えています。
素焼きが終わって、釉薬を掛けたところです。
7種類を10個づつ作っているので70個。

1回の窯焚きで100%成功することはないので、このうちの
幾つがボタンに成るかな~。
窯のみぞ知る。

最後は人間の手の及ばない領域に行くところが、陶芸の
面白いところでしょうか。焼いている時は、燃料のコントロールは
できるけれど、窯の内部で起こっていることを全て制御できない
からなぁ。

















この道具は、釉薬を掛けた後に釉薬が厚く掛かってしまったところ
などを修正する道具ですが、傘の骨を叩いたりヤスったりして作ります。
いい仕事、してくれます。






















そしてこの後、琉球ガラスのカレットを敷いて焼きます。
今までの経験だと、赤いガラスは焼成すると茶色く変色して
しまうのですが、一縷の望みをかけて、テストも兼ねて焼いて
みます。

温度も重要かな。

さーて、どうなりますやら。
楽しみ!



2015/01/19

さきがけ

















梅は~咲い~た~か  桜はまだかいな~♪


梅の花が咲き始めました。
「梅是百花魁」 うめこれひゃっかのさきがけ

百花繚乱の春を呼ぶ花ですね。

夏生まれの私は冬に弱く、へなへなしそうですが、寒さの中に
凛と咲く花を見ると気持ちがシャンとします。

桜の蕾も未だ固いながらもついてきています。

冬は花が長持ちしますね。
この花はお正月からずっと今まで元気に咲いています。
葉ボタンと菊。


























こちらは華道をしている友人から、週替わりでお花を替えるので
前回のお花がまだ元気だからと持ち帰ってきたものをもらって、
自己流に花器に挿したもの。(生けたとは言えない…)




チューリップもスイートピーも春を連れてきてくれる。

まだこれから寒さは続くけれど、元気にいこうっと。


2015/01/13

つぼ

















菊池寛実記念 智美術館へ行ってきました。

昨日で残念ながら終了してしましましたが、
「岡部嶺男 火に生き土に生き」 という展覧会を見てきました。

加藤唐九郎の長男で、小さい頃から器作りを間近に感じていたのでしょう。
岡部嶺男の作品をこんなにまとめて見るのは初めてでしたが、力強さを
感じるもの、優しさが漂うもの、とにかく彼は志野に、黄瀬戸に、織部に
青瓷など、色々な釉薬や技法を使っていて、それぞれの魅力がとても
生き生きと感じられました。

「永仁の壺事件」 の壺の作者が実は岡部嶺男だったと、今回の展覧会で
初めて知りましたよ~。
加藤唐九郎だと思っていました。

ともかく、重要文化財と認定されるまでのものを作る技術があるということで、
その腕の凄さは伝わりました。

圧倒的な技術力。
ふぅ~。

精進あるのみじゃ!





















六本木のビルがすぐそこに見えます。
気品のある建物です。



2015/01/11

せっこう


















同じ形のものをたくさん作りたい時に、原型を作って石膏で型を
とります。

水に石膏の粉を少しずつ入れて、ほど良い硬さになるまで混ぜて、
原型を入れた容器(粘土で作ったものなど)に流し入れて固まるまで
放置。

この過程は時間との戦いなので写真は撮れませんでしたが、
固まって、原型を取り除いた後の石膏型が上の写真です。





















片栗粉を取り出してどうするのって、料理をするわけではありません。
石膏型に粘土を埋め込んで取り出す時に、石膏型から粘土が外れ
やすいように片栗粉をまぶすのです。(やっぱり料理みたいですね)
















ぎゅっと粘土を押し込みます。

















型から外した粘土たち。

これは何ですかって?

数年前から毎年参加させてもらっている、ボタン展のための
作品なのですが、展覧会まであと1ヶ月をきってまだまだ
工程がたくさんありまして…。

え?間に合うのか?
私にもわからなくなってきました。あはは。うふふ。

なんくるないさ~。

どんなボタンになるか、お楽しみに!(自分でもわからない楽しさ)




2015/01/04

ぞうがん



 
本日より、粘土初めです。
 
「象嵌(ぞうがん)」の技法が好きで、以前より使っていますが、
昨年の沖縄個展の時にミンサー柄を象嵌したところ、気に入って
くださる方々がいらっしゃって、ご注文をいただき作っています。
 
まずは、完全に乾燥する前の素地に模様を彫ります。(上の写真)

次に土台の粘土(黒泥土)と違う色粘土を模様の部分に埋め込みます。
 


















はみ出た粘土を削ると、埋め込んだ模様がはっきりと表れてきます。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この、削っている時が最高に楽しい。
模様が浮かび上がってくることにわくわくします。ムフ。
 
生徒さんがこの作業をしていると、奪って削りたくなるほど…。
 
器の上に描いていく絵付けと違って、素地の中に埋め込んでいって、
一体となる感覚がすきなのです。
刺青みたい?
 
織物の柄ということもあって、織り込んでいく作業に近づきたいと
いう気持ちもあります。ちょっと違うけれど。
 
 
焼く前は色がはっきりしていないところもありますが、焼くと色が
濃く浮かび上がってきます。
 
最後にスプーンの裏で表面を磨いて、埋め込んだ粘土を〆て、
はがれないようにします。
 
無事に焼き上がりますように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
磨いた後
 
 
 
 
 

2015/01/03

ひつじ
















あけましておめでとうございます!


今年もよい器を作れるよう精進し、またみなさんに見ていただける
ように企画していきます。

みなさんの一年が、素晴らしい日々となりますように。
いつもありがとうございます!



















「白ヤギさんからお手紙ついた
 黒ヤギさんたら読まずに食べた
 しかたがないのでお手紙書いた 
 さっきの手紙のご用事なぁに」

(以下、『白』と『黒』を入れ替えて延々と続くよどこまでも)


今年はひつじ年なんだけど、この歌が頭の中を廻っています。


2015年もよろしくお願いします。