2013/12/05

ぬかとこ
















梨木果歩さんの小説、「沼地のある森をぬけて」を数年前に読んだ。
その物語は、先祖伝来のぬか床を主人公の女性が受け継ぐところ
から始まる。
全体の話の内容は忘れてしまったけれど、ぬか床から卵が生まれ、
その卵から「カッサンドラ」と言うのっぺらぼうの三味線弾きの女
が生まれたり、焼鮭の骨を入れておいたらいつの間にかなくなって
いたり、毎日掻き混ぜないと叫び声をあげたり、ぬか床が生きてい
ると言うことを、やっぱり…と感じたものだった。
陶芸教室の一品持ち寄りの呑み会で、ぬか漬けを持って来てくだ
さった生徒さんから、あまりに美味しくてぬか床を分けてもらい、
日々向き合っていた時だった。
それから、煮干しを与えてみたり、昆布を与えたり、野菜を美味しく
漬けるために、育ててきた。
話しかけてみたりもする。でも、答えはない。
答えは、漬けられた野菜の味。

「カッサンドラ」はまだ生まれていない。

育て始めの頃、ちょうどいい容れものがなく、自分で作りました。
もう、7年前くらいかしら。
その間、引っ越しを経験したり、危篤状態があったり、色々乗り越え
今、とても美味しいです。ぬかの良い香りがします。

この時季はかぶがおいしいです。



 

2 件のコメント:

  1. ぬかどこじゃぁなぇんじゃぁ。へぇ〜
    ほぉれにしても旨そぉじゃのぅ 摩耶山!

    画像、もぉちょい皿まわりの空間あったほうがええかも
    と、わしは思う

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    1. あ、「ぬかとこ」って表記は私が勝手に濁点を抜かしただけ。
      響きがすきだから。
      「ぬかどこ」が普通だと思う。

      そうか、トリミングしてみたんだけど。はい。勉強になります。
      直せたら直してみる!

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