2014/12/19

いくとうえん





















「伝統は 超えるためにある」

伝統工芸を学んだ京都での2年間。
「伝統」ってなんだろうと考えて、今も考え続けているけれど、
10年以上陶芸を続けてきて想うことは、守るだけではなくて、作り手が
生きている時代の中で感じたもの、時代の中でいのちが輝くものを
作り続けるということ。

時代に迎合するということではなく、その時代と先代を結ぶものを作り、
次の世代へ渡す何かを作り続けること。

京都伝統工芸専門学校(現:大学校)で同級生だった、沖縄の壷屋焼
窯元「育陶園」 の次代を担うために修行中の尚平くんが、個展の
最終日に来てくれました。
当代、お父上の忠さんもお越しくださいました。ありがとうございます!

その時に、尚平くんがぐい呑みを気に入って買い求めてくれたのは
本当に嬉しかったなぁ。

「自分で器を買って、使ってみることが大事だと思うようになったのです」

と、尚平君は言った。

人が働いて得たお金を使い、自分が作ったものを買っていただける。
そのことの有難さと尊さを改めて感じました。
しかも、同じように器を作っている人に買っていただけるなんて、
緊張するけど身が引き締まります。(ダイエット)

たくさんの職人さんやスタッフのかたを導き、ともに働いていくこれからの
尚平くんには、たくさんの課題があるでしょう。
それでも、彼の顔を見ていたら、とてもきれいな空気を感じました。
周りに感謝していて、なんくるないさ~の塩梅もあり、明るい光をその
笑顔の中に見つけました。

もっと、もっと、わくわくしよう。

冒頭の写真は、育陶園に行ったとき、とっても惹かれて家に連れて帰った
器です。
釉薬を掻き落としてできた面の、彫の生命力が好きです。


















伝統を守り、超えて行くために、前へ進んでいるのだね。


2 件のコメント:

  1. 育桃宴工房の土曜会で呑み喰いしながら
    みんなでじっくり創作について語り合ぇたぇもんじゃのぅ ほんと

    来年、ネーネーテーマで二人展!っちゅぅたらいけるか?!

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    1. ほんとほんと。土曜日に合わせて沖縄へ帰らないとね。

      いけるっ!!というか、一緒にやらせてくだされ!
      ネーネーテーマでなんて、燃える。
      いのち燃やすよ~。メラメラ。

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