2014/12/13

ぶーげんびりあ
















20代はじめのころ、まだ沖縄へ足を踏み入れていないとき、
沖縄のことさえほとんど知らないとき、沖縄出身のアーティスト
Cocco  の歌に出会って衝撃を受けた。
それは「カウントダウン」という曲で、静かなイントロから入って
なにやら不穏な歌詞が続く導入部分、そしてサビになって急に
痛々しく激しくアブナイ歌詞とメロディになって、思わず振り返っ
てしまうほどだった。

ライブ好きな私は、ご多分にもれずCoccoのライブにも出掛けた。
1997年、赤坂BLITZでのライブだった。

白いノースリーブのワンピースを着て、裸足で頭をぶんぶん振りながら
歌うその姿に息を呑んで立ち尽くした。
そしてCoccoの歌声は心臓をぐいっと掴んで揺さぶるような、切実で、
哀しいようで、強く、自分の中にある傷をえぐられるようだった。

「カウントダウン」などが収録された1stアルバムが
『ブーゲンビリア』  という名前だった。

それからずっとブーゲンビリアが心の中で咲いていて、時折見かけると
どきりとして立ち止まるほどだったのに。

あのピンクのひらひらした花のような部分は、花ではなかったなんて!
先日沖縄で教えてもらって初めて知りましたよ。
あの色づいた部分は葉っぱなのですね。



白い小さなものが花なんですね。


今頃!
20年近くかかりましたよ。

知らないことがまだまだたくさんあるんだなぁ。
あとどれくらいのことを知ることができるのだろう。





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