2018/12/27
おもいこみ
「思い込み」ってありますよね?
その「思い込み」が何十年にも渡って自分の思考を支配していると
考えると、ちょっと恐ろしい気もします。
先日、父と話している時になんのきっかけだか忘れましたが、
昔亡くなった祖母の死因についての話が出ました。
祖母が亡くなったのは、私が小学校2年生の時だったので、
かれこれ36年くらい前です。
入院して病気の治療をしていた祖母が、その日危篤との知らせを受けて、
両親は学校から帰った私たちを連れて病院へ急行しました。
その病気を、私はずーーーーーーーーーーーーーーーっと今まで
糖尿病による合併症だと思っていました。
そうしたら父が
「へ?胃ガンだよ」
と言うではありませんか!
隣で聞いていた姉も「そう、胃ガンだよ」って言うし。
なんで?なんで私は糖尿病だと思い込んでいたの?
祖母に似ていると言われる私は、糖尿病は遺伝するということも聞いたことがあるし、
周囲にもずっと、
「祖母が糖尿病で亡くなっているから、私は甘いものは食べないけど
お酒はよく呑むし、気を付けないといけないなって思っているんだ。」
なーんて言っていたのに!
まぁ、祖母は甘いものが大好きで、よく自分で酒まんじゅう作ったりしていたしなぁ~。
はぁ、思い込みってなんなんでしょうね。
まだまだ気が付かないけれど他にもある気がする。
ちなみに、祖母が危篤の時、学校帰りの私は川で遊んで道草をしていて
家に帰るのが遅くなり、私を待っていたから死に目に会えなかったと
後々まで言われ、トラウマになりそうでしたよ。
でも今は、それも想い出。
人生には道草も必要なのです。
何はともあれ、健康には気を付けましょう!
※ 冒頭の写真は本文とは関係ありません。
首里の石嶺食堂の「焼てびち」を自作の器に盛っていただいた写真。
焼てびちおいしい~。
2018/12/23
しの
年の瀬ですね!
なんだかんだと忙しい毎日を送られていることと思います。
陶芸教室も年末の準備を着々と。
年末恒例の「志野焼」の窯詰をしました。
志野焼のものだけを焼成します。なので釉薬も白一色。
志野焼は、直接火が当たることを嫌うので、全て鞘(さや)なる
四角い箱に入れて焼きます。
鞘の高さからはみ出てしまうものは、鞘をひっくり返した
ものをかぶせて蓋にします。
それよりも背の高い作品はこうして鞘を縦にして・・・
もう一つの鞘も縦にして合わせて閉じます。
焼はオーナーの仕事で、3晩泊まり込みで温度の調整を
してくれます。
今年はどんな焼き上がりになるか、楽しみです!
2018/12/16
ののはる
冬真っ盛りだけど、「野の春」宮本輝 著 を読んだので、
私の頭の中は桜が満開。
写真は以前、山で見た桜です。
「流転の海」から始まった、宮本輝さんの父親をモデルとした
自伝的小説が、37年の歳月を経て完結しました。
「流転の海」
「地の星」
「血脈の火」
「天の夜曲」
「花の回廊」
「慈雨の音」
「満月の道」
「長流の畔」
「野の春」
全9部です。
それにしても37年!
途中、別の小説をたくさん書いていらっしゃるけれど、この9部の中に
それらの小説の源があるのだとわかります。
一つのことを、30年以上続ける。本当にすごいことです。
読者の中には、最後まで読むことが叶わず他界された方もいるかもしれないし、
何より、宮本輝さんが生きて、完結できたことを喜んでいるでしょう。
この本を与えてくれた生徒さんと友人に感謝します。
すごい小説ですよ! 長いけど!
主人公の熊吾の言葉
「なにがどうなろうと たいしたことはありゃぁせん」
生徒さんは、また最初から読み返し始めたらしい。
私も、また熊吾に会いに行こうかな。
2018/12/15
まーす
夏に漆を扱ってから出てしまったかぶれが、ずっと出たり引っ込んだりと
顔から首にかけての皮膚に悩ませられていました。
個展も終わったし、出すもの出したれ~と思って、皮膚科で処方された
薬を放棄していたら、どどーーーーんと瞑眩(めんげん)が出た。
顔が赤くただれて、ヒリヒリするし、かゆみはさほどないけれど、
パンパンに腫れて人様にお見せできるようなものではなくなった。
仕事は休めないからマスクで顔を隠していたけれど、
隠し切れないこの赤ら顔。
ご心配おかけしました。
藁にもすがる思いで、沖縄のマース(塩)で愛用しているものを
ぬるま湯に溶かしたもので顔をやさしく洗ってみた。
そしたら、少しずつ赤みが消えてきて、快復に向かっているようです。
マースに救われた。ぬちまーす。
そのマースを生む沖縄の海が、土砂で埋め立てられようとしている。
とても悲しい。
顔のかぶれはいつかは治る。
でも、海は一度埋め立ててしまったら、元には戻らない。
そこに生きる生き物は?
人間の罪はどこまでも深い。
今回思ったことは、すぐに治るとか、すぐに効くものは
あまり身体にはよくないのかもしれないということ。
時間がかかっても、身体はちゃんと元に戻ろうとするから、
じっくり身体の声を聞いて耐えることも大事だということ。
みなさん、身体を大切にしてくださいね。
2018/12/10
らく
「里ガエリ」展でお世話になった
ギャラリー・カフェ「RAKU」
オーナーご夫婦には本当に良くしていただきました。
カフェの常連のお客様、ご近所の方も毎日のようにいらっしゃって、
一緒にコーヒーを飲んだり、ビールを飲んだり(!?)しながら
おしゃべりをさせてもらいました。
そういう空間で器の展示をしたいな~という思いが強くて、
「RAKU」と出会った時に「ここがいい!」と私の直感が訴えてきたのです。
大正解~。
楽しい日々でした。
地元の友人もたくさん来てくれましたが、関東からもたくさんの方が
来てくれて、本当に嬉しかったです。
そして、神戸から来てくれた尾中先生、ありがとうございます!!
来年のウチナー二人展、よろしくお願いします~。
2018/12/08
2018/12/03
ほうこく
「里ガエリ」展のご報告をします!
初日の一番最初のお客様は、中学・高校の同級生のようちゃん。
東京在住だけど、子供の七五三のお祝いを地元でする予定で
丁度里ガエリするということだったので、お母様と一緒に来てくれました。
毎回、展覧会に合わせてアイシングクッキーの作品を贈ってくれる
のですが、今回も素敵な花束を作ってくれました!!
来てくれた人にお土産として渡せるようにと、気遣ってくれました。
真ん中のお花は本物で、食べられる花だそうです。
来てくれた友人や、その子供たちに渡したら、とっても喜んでくれました。
ようちゃんのことを知っている同級生たちだから尚更。
このプレートは私が持って帰って冷凍庫で永久保存。
いつもありがとう!!
初日は近所でイベントがあったので、カフェのお客様もどんどん
入ってきたり、高校時代の友人たちが家族で来てくれたりと、
賑やかに、あっという間に過ぎていきました。
久しぶりに会えた友人もいて、嬉しかったな~。
展示作品の紹介や、他の日のことなどは、また今度。
2018/12/02
2018/11/30
2018/11/21
2018/11/18
ふじさん
静岡生まれで、富士山を身近に感じていたからか、
今でも富士山にとっても惹かれる。
沖縄へ行く飛行機も、必ず右側の窓側を予約して、ベッタリ窓に
貼りついて富士山を眺めます。(子供か)
「あの頂上に立ったな~。お鉢巡りしたなぁ~。」
今度の三島個展でも、富士山をモチーフにした器をいくつか作りました。
上の写真は箸置きです。
三島には「スカイウォーク」という吊り橋があって、
徒歩で渡りつつ富士山を眺められます。
往復渡橋料金1000円かかりますが、晴れた日には遠く
駿河湾も見渡せます。
まぁまぁ揺れますが・・・。
三島駅からバスが出ていて、20分くらいで着くようです。
2年前の正月に行った時の写真です。
おいでませ~。三島。
2018/11/16
みしまで
三島個展に出品する「三島手」の器をご紹介。
上の写真は口径15cmの浅目の鉢。
ほうれん草のお浸しやお漬物盛ったり、私はこの間
水餃子を盛りましたが良い感じでした。(写真撮り忘れ)
側面にも線彫りしてあります。
嗚呼、この線彫りを見ると、まだまだじゃのぉ~と思うのです。
昔の三島手の茶碗の線彫りって、もっといい加減でもっと大らかで、
いいんですよ~。
あ、私が繊細な心を持った人だってことを言いたいわけではないのです。
いい加減なのだけど、良い加減って難しいのです。
まだまだ修行が足りない。技術も人生にも。
しかし!
私は三島手の器をこの先も作り続けようとは思いません。
三島手は好きだけれど、他の作家が作ったものの方が良いと思うので、
私は私の作りたい方向の器を作っていきます。
いつか、もっと人生の深みを知って、皺も増えて白髪になって
その時もまだ器を作り続けていられたら、もう一度三島手の器を作ろう。
そんな貴重な(笑)三島手の器は、来週23日(金)から始まる
個展でご購入いただけます。
こちらは、先ほどの鉢より大きいサイズの鉢。口径20cm 深さ7cm
サラダなど盛っていただいてもいいですね。
こちらはお皿。口径24cm。
印花も作りましたよ。
お使いになりたい生徒さんは、声を掛けてくださいね。
2018/11/15
しぶぬき
織部釉を掛けて焼き上げた器は、釉薬に含まれる銅が酸化して
酸化被膜が出て曇ったような色の緑になってしまいます。
この曇りを除去することを「渋抜き」と言います。
昔は橡(とち)の実のへたを水につけた汁に器を浸けて
曇りをとっていたけれど、
現在は希塩酸などの化学薬品を用いています。
希塩酸を水で3%に薄めた液体に30分ほど浸けます。
冒頭の写真が渋抜き前。
以下の写真が渋抜き後。
なんとなく違いが分かります?
実物を見ると歴然とした差があって、緑がとてもきれいに澄んだ色を
しています。
希塩酸は取り扱い注意で、このあとしっかり真水に浸けて何度も
水を取り替えて希塩酸を抜きます。
昔の人は、橡の実でこの渋が抜けることをどうやって知ったのだろう。
いつも不思議で、いつも尊敬の念を覚えます。
ヒロセさん器お借りしました~。
2018/11/12
2018/11/05
2018/11/03
こよみ
三嶋暦は「仮名版暦」(漢文ではなくて仮名文字で、書き写しではなく木版
印刷で作られた暦)としてはもっとも早いものであるらしい。
三嶋大社の近くに「三嶋暦師の館」というものがあって、
暦師であった河合家の家を資料館として開放しています。
玄関を入ると目の前に三島手の大きな壺が展示されています。
三嶋暦も展示されています。
どうしてこの三島で早くから暦が作られたかは、鎌倉幕府が
自身の権威を強めるための事業の一つとして、源頼朝以来つながりの
深い三嶋大社から暦を頒布させたためと考えられているようです。
入場無料の資料館ですので、個展に足をお運びいただきつつ、
三嶋暦に思いを馳せてみてはいかがでしょー。(月曜休館)
2018/10/31
みしま
今回の個展に出品する器の一つに、「三島手」という技法を使った
器があります。
個展を開催する場所、静岡県三島市にある三島大社に関係があり、
今まで作ったことが無かったのですが、せっかくなので作ってみました。
三島市の隣の函南(かんなみ)という田舎で生まれ育ち、家を出るまで、
さらに陶芸の道に進む前は「三島手」という焼き物があるなんて
知りませんでした。
巡り合わせって不思議~。
個展のご案内ハガキの写真が、三島手の器です。
冒頭の湯呑もそうです。
花模様の印花を使っているので「花三島」と言ったりもします。
朝鮮から入ってきた焼き物の模様が、三島大社で発行している
「三島暦」の様式に似ているから名付けられたと言います。
三島暦のことはまた今度。
2018/10/22
さとがえり
個展のお知らせです。
「里ガエリ」
ギャラリー RAKU
11月23日(金・祝)~27日(火)
10:00~16:00
三島手の器を中心に、普段使いの器を展示・販売いたします。
会場の「ギャラリー RAKU」はカフェも併設されていて、
富士宮焼きそばや、サンドイッチや珈琲など、お食事やお茶を
召し上がりつつ、器を見ていただくことができます。
毎日会場に居て、みなさまのお越しをお待ちしております!
近所にある三島大社や楽寿園を散策しつつ、是非お出かけください。
グラフィックデザイナーの友人が、素敵なDMを作ってくれました。
ありがと~!
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