2025/04/17

ちむしんじ

 







4月、のひな千明先生の琉球料理講座は


◎チムシンジ

◎タマナーチャンプルー


「チム」は「肝」、「シンジ」は「煎じる」

薬膳の教えでは、春は「肝」が弱りやすいので、

同じ「肝」をいただくとよいということで、

豚のレバーを豚もも肉やお野菜をカツオ出汁でことこと煎じます。

そのエキスをいただくというおつゆです。






















以前から、よくいくスーパーで売られているこのセット。

どんなおつゆかなーって思っていたら、チムシンジだったんだ!

膝をぽんと打ちましたよ。



この日は、他にサツマイモのはちみつレモン煮と、

桜エビと筍の炊き込みご飯をいただきました。



チムシンジとサツマイモを煮ています。






















千明先生は薬膳の資格も持っているので、琉球料理に

薬膳の知恵も入れて教えてくれるのですが、昔の人はその知識が

自然に身についていたのか、旬のものをいだだくということを

していたら普通に出来ていたことだったのか。

学ぶことが多いです。


タマナーはキャベツのことで、やっと値段が下がってきたキャベツと

島豆腐、豚肉を塩でシンプルに炒めるのですが、

島豆腐を四角く手でちぎって、6面に焼き色をつけていくのがポイント。

「アカヤチー」すると言うのですって。

最後にネギと鍋肌醤油。

とっても美味しく出来ました!


「チャンプルー」とは、本来は豆腐と季節の野菜を炒めた料理のことで、

豆腐が入っていないのは「チャンプルー」とは言わないらしいのです。


なので、「ソーミンチャンプルー」や「フーチャンプルー」は

「ソーミンタシヤー」「フータシヤー」が正解です。

しかし、今では「チャンプルー」は「色々混ざっている」などの意味が

あるし、広く知られているので変えるということは大変ですが、

本来の意味を知っているのは良いですよね。

ちなみに「タシヤー」は「油でさっと炒める」という意味です。


何はともあれ、旬のものを美味しく楽しくいただきます♪






2025/04/15

ひご

 






二日目は熊本を目指します。

まずは腹ごしらえをして、お宿にある百年杉庭園を散策します。

文久元年(1861年)頃に植林された杉は、100年を超えて見上げるほどに

大きく、立派です。花粉症の方には見ているだけでむずむずしそうですが。

季節によっては鹿やムササビなどの野生動物もやってくるそうです。









ミツマタを愛でたりしつつ、緑を吸い込んでいざ肥後へ!


あんたがたどこさ 肥後さ

肥後どこさ 熊本さ

熊本どこさ 船場さ


って唄ありましたよね。


なかなかの遠路を里に運転してもらい、やっとこさ熊本城に着きました。
















2016年4月14日、16日に熊本で大きな地震があり、

熊本城も大きな被害がありました。

重要文化財建造物13棟全てに被害があり、完全に崩れ落ちた櫓も

ありました。

2017年から復旧のための工事が行われていて、天守閣は

完成していました。

天守閣は内部は資料館となっていて、階段で登って行きます。

エレベーターもありますよ。



天守閣より熊本市内を眺めます。















熊本城全体の復旧は、35年後、2052年度に終わる予定です。














見学中もあちらこちらで工事が行われていました。

大変な時間と労力がかかりますが、熊本の皆様にとっては

希望なのだと思います。

沖縄の首里城も同じです。


この日のお宿は南阿蘇の山奥のお宿で、やはり熊本地震で

大変な被害にあわれましたが、復旧して営業を再開されました。






















良質な温泉、おもてなしに癒されました。

以上、桜の旅でした🎵



2025/04/11

さつま

 





沖縄にはソメイヨシノがありません。

ニュースで桜の開花宣言などが流れ始めると、ソワソワとするのは

長年の習慣。

ウチナーンチュの里前も毎年楽しみにしていて、開花の予想をして

旅の予約をします。


今回は鹿児島~熊本への旅。


那覇空港から鹿児島空港へ。

着いたら雨!しかも寒ーい。(5℃)



しかし、桜を求めて霧島市の城山公園へ。(鹿児島市にも同じ名前の公園有)


晴れていればこの先には錦江湾と桜島が見えるそうです。





















でも、桜は満開!





















雨に濡れる桜も風情があるってものです。


お次は霧島神宮へ。

一度は訪れたかった場所です。神社好きなんです。




















長い階段を上がると参道の向こうに美しい社殿が見えてきます。






















令和4年に国宝に指定された社殿は、正徳5年(1715年)に島津吉貴公によって

復興されたものです。

拝殿から幣殿、そして奥の本殿へと階段になっていて、拝殿からは奥の

本殿は少ししか見えませんが、美しい装飾が遠目からでも分かります。



霧島神宮へは、坂本龍馬とおりょうさんも新婚旅行として

訪れたということでお二人にご挨拶。(邪魔すんなー)





















もう少し、桜の名所を訪ねてから宿へということで、

霧島神話の里公園に立ち寄りました。

ま、雨だね~ということでリフトやスライダーなどは出来ませんでしたが、

ロードトレインに乗ってとことこと登って行き、桜をたっぷり眺めてきました。













宿は硫黄谷温泉へ。

こちらのお宿も龍馬が訪れたと言われている温泉地。































宿のあちらこちらに龍馬の資料があります。

(龍馬の手紙はレプリカです)






















霧島だけに霧が立ち込めて、翌朝には雲海が見られました。


2日目は熊本へ!


2025/03/30

あがりうまーい

 


















奏の会、今月の吟行は6月に佳乃先生が来沖される時に、

向かう場所の下見となりました。


東御廻り(あがりうまーい)は琉球王国時代、国家の繁栄と五穀豊穣を

祈願して行われた祭祀です。沖縄の創世神アマミキヨに縁のある

14ヵ所の聖地を巡礼する行事です。


①園比屋武御嶽(そのひゃん御嶽)

②御殿山(うどぅんやま)

③親川(うぇーがー)

④場天御嶽(ばてんうたき)

⑤佐敷上城(さじきうぃぐすく)

⑥テダ御川(てだうっかー)

⑦斎場御嶽(せーふぁーうたき)

⑧知念グスク(ちねんぐすく)

⑨知念大川(ちねんうっかー)

⑩受水走水(うきんじゅはいんじゅ)

⑪ヤハラヅカサ

⑫浜川御嶽(はまがーうたき)

⑬ミントングスク

⑭玉城ぐすく(たまぐすくぐすく)


読み仮名無いと読めましぇん!



時間的に全て廻ることが出来ないので、一度訪れた場所などは

割愛して廻る計画を立てます。



















御嶽そのものは畏れの気持ちで写真を撮ることが出来ず

割愛していますが、それぞれの場所に満ちる気を感じることが出来ます。


地元の方々が今でも大切にその場所を守っていることが分かります。

句会の仲間がいつも車を運転してくれるのですが、なかなか細道坂道

大変な道で、本当に感謝です。私にはまだまだ無理だ~。



ということで句会は出来ませんでしたがよい経験でした!

6月の本番が楽しみです。


2025/03/23

まーさむん


 



















のひな千明先生の琉球料理と季節のまーさむん講座。


「まーさむん」とは「おいしいもの」ということです。


今回は春の節句のまーさむんということで、

サングヮチグヮーシー(三月菓子)と

クーブマチ(昆布巻)


サングヮチグヮーシーは、「浜下り」の時に持参するお菓子です。

「浜下り」は旧暦3月3日の桃の節句に行う行事で、女性が海水に足を

浸して心身の穢れを払う行事でした。

昔はあまり外出して遊んだり出来ない女性たちが、

この日だけは重箱にご馳走を詰めたりお菓子を詰めたりして、

海へ行きみなで集まるイベントでありました。


サングヮチグヮーシーは、小麦粉や卵、砂糖などを混ぜて形作り、

油で揚げます。


クーブマチは沖縄近海で獲れるメカジキを巻きます。

巻き方を千明先生に実演していただきます。






















昆布をしっかり引っ張りながら、隙間の無いように巻くのが一苦労。

ワイワイと受講生のみなさんと作りつつ、出来上がりをいただきます。


毎回、実習する料理の他に、千明先生が薬膳のお食事を作ってきてくれます。

今回は薬膳チラシ寿司とカラフルなピクルス。そしてオリジナルブレンドの

薬膳茶。

どれもとても美味しく、豪華な昼食となりました。

忙しい中、皆の体調を気遣って作ってくれることに感謝です!


お家で復習🎵



クーブマチと薬膳チラシ寿司を作りました。



































クーブマチはちょっとスカスカになってしまったけど、

お味は良かったのでまた再挑戦しまーす。






2025/03/14

くうこう

 






円虹大会は神戸で行われたので、神戸空港を利用しました。

帰りは少し時間に余裕があったので、神戸空港にオープンした

ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也氏の常設展示を見学しました。





















お菓子の箱や牛乳パックなどを見立てて神戸の港町が表現されています。


















こちらはホッチキスの芯が使われています。

作品の題名もシャレを利かせています。





















冒頭の写真も田中さんの作品で、大きなブロッコリーと一緒に

写真を撮ると、自分がミニチュアの世界に入ったような気分になれるそうです。









出発を待つ時間の楽しみでした。






2025/03/13

じゅしょう

 



















神戸で行われた俳句結社「円虹」30周年記念大会に出席してきました。

京都伝統工芸専門学校で陶芸の勉強をしている時に、

尾中先生に紹介いただき参加した円虹こぶし句会から、私の俳句の学びが

始まりました。

それから20年。

第三回円虹賞の新人賞を授与いただき、この日の大会の中で授賞式を

していただけることになり、沖縄から飛んで行きました。

こんなこと、人生でそうそうないですから~。



午前中は、円虹主宰の山田佳乃先生のお話と、

俳人の神野紗希さんの講演を聴きました。




















佳乃先生のお話を聞きながら、自分の来し方20年が過り

うるりとしました。

















神野紗希さんの俳句のお話はとても分かり易く、興味深く

楽しくあっという間の一時間でした。



その後、100名を超える同人のみなさんとの合同句会!

こんなに大勢で句会をするのは初めてで、言葉の洪水に呑み込まれそうに

なりつつ、句を選んでいきました。

特選には選ばれませんでしたが、佳乃先生選に一句入選しました。


北は北海道から南は沖縄から円虹の方々が集って、こぶし句会の

懐かしい方々にもお会いできてとても嬉しかったです。


沖縄からも奏での会のメンバーがお一人来て下さり、心強かったです。


そして、新人賞をいただき本当に嬉しかったです。

ありがとうございました!




























気張ってお着物で参加しましたよ。