2023/02/28

てんろ


 




沢木耕太郎さんの新刊「天路の旅人」


9年振りの長編ノンフィクション

先日本屋さんにふらりと立ち寄った時に目にして即買いました。


その後、新聞の記事で那覇のジュンク堂書店にて

トーク&サイン会をするということを目にして、行きたい気持ちを

募らせてはいたのですが、その日は吟行の日で、急いで行っても

開始時間には遅れてしまうのでどうしようかと悶々しておりました。


しかし、読み進めていくと今回の主役の西川一三氏の娘さんの

お名前の文字が私と同じだったので、これは行くべきだ!

と私の中の由起が言ったので、決心しました。(それだけの理由!?)

「ゆき」という名前はありふれていますが、「き」を「起」とする人は

あまりいないのです。よく「紀」と間違われるくらい、そちらの字を

持つ人の方が圧倒的に多いのです。















そんなこんなで急いで駆けつけ、1時間以上に及ぶ貴重なお話を

聴くことができました。

「深夜特急」の装丁のことから、新刊の掛かれるいきさつなど、

沢木さんの生声で聴くことができたのも嬉しかったです。

「深夜特急」を読んで、仕事や学校を辞めて旅へ出て行った人が続出して、

学校の図書室に置かないでくださいと言われたりといったエピソードや、

トーク後の質問タイムでは、まさにその影響を受けた人が東京から

日帰りで沢木さんに会いに来て、お礼を伝えたかったと、質問でない

ことを伝えたりと、その影響の大きさに改めてしみじみしていました。





















サイン会も盛況で、かなり並びましたが私の番がやってきました。

今回のサイン会では、書いていただく側の名前の記入は無しで、と

書店員の方からアナウンスがあったので、そのつもりはなかったのですが、

つい、「西川さんのお嬢さんのお名前と同じ字なのです」と言ってしまい、

沢木さんは

「それは珍しいですね」

とお答えくださいました。


そうしたら、ローマ字ではありますが名前も書いてくださいました。テヘ。






















本はまだ読み途中。

旅はまだまだ続きます・・・






2023/02/27

はいく

 






カフーバンタはぬちまーすの工場敷地内にあります。

ぬちまーすが作られているばしょに、マース(塩)で雪だるまが

作られていました。

雪のような塩のだるま、塩だるまかぁ。


今回の俳句の結果発表~


早春の岬に強き風吹きて      佳乃選

暖かや土を捏ねつつお喋りと    佳乃選

防風の花にも甘き香りあり     佳乃選  文子選

近況を笑顔で交はし春の旅     佳乃選  文子選

風向きのくるくる変はり島の春   佳乃選  文子選



特選なし~。

吟行は大変ですがやはり楽しい。

ご指導ありがとうございました!


2023/02/26

たいけん

 






沖縄に来てから初めての陶芸体験教室を開催しました!


俳句の会のみなさまと、神戸からお越しくださった佳乃先生との

吟行会の一環で行われました。





集中して無口になったりおしゃべりしたり、あっという間に時間は

過ぎて行きました。


初めての方もいらっしゃいましたが、みなさん上手に出来ました!


私も久しぶりの教室が無事に出来てホッ。




その後は海中道路を渡って宮城島にあるカフーバンタへ。





















この日は風が強く、飛ばされそうになりながら俳句を詠む・・・


という訳にはいかず、昼食後に捻り出すようにしてやっとのことで5句提出。



結果はともあれ、みなさんが陶芸体験を楽しんでくださってよかった!



2023/02/25

たび

 





山手陶芸教室の水曜夜の部御一行様が、沖縄に来られました。


初めはそれぞれ知り合いではなかった生徒さんたちが、同じ釜の飯ならぬ

同じ粘土を捏ねた仲としていつの間にか仲良くなり、人生の友になることがあり

その仲間と旅に出るって、素敵だなぁ。


那覇空港に到着して、ホテルで荷物を置いてから八重山そばを食べ、

壺屋のヤチムン通りへレッツゴー!



まず育陶園「Etha」にてアイスコーヒーや













ビールをいただき(この日は蒸し暑い日でしたから)
















育陶園の啓子さんに、壺屋の歴史などを説明していただきながら、散策しました。

こちらは育陶園本店



工房も見学させていただきました。




















職人の方々の技術を目の当たりにして、陶芸魂に火がついたかな?



体験道場の前に育っているバナナやシークワーサーの木を美味しそうに

眺める一行。


























その後はそれぞれお目当ての器を購入してホクホクしていました。

私もつられて買っちゃった💕





夜はアグー豚のしゃぶしゃぶをいただきm

島唄ダイブのお店へ移動!




















沖縄の夜は長い~


2日目は別件で用事があり、私は別行動でしたが、

帰る日に空港へお見送りに駆けつけ、またの再会を約束しました。


アッと言う間でしたが、楽しく、みなさんに久しぶりに会えて

とても嬉しかったです。


マタン イメンセービリヨ~



2023/02/20

よきとき

 








本屋さんにぶらりと立ち寄るのが好き。


なんの情報もなく訪れた時に、好きな作家の新刊があったりすると

嬉しくなって、すぐに買ってしまう。


衣類を買うのにはとても躊躇するけれど(値段も違うからね)

昔から本を買うのはあまり悩まない。


宮本輝さんの新刊「よき時を思う」


読み出したら止まることなく、一気に読める面白さ。


読書をしていて思うのは、知らない言葉や世界を知ることができる

その体験の嬉しさ。



今回の小説の中で知ったことが「四合院造り」という言葉。

建築関係の方は知っているかも知れないけど、

中国の伝統住宅の様式のことで、四つの辺に建物を置き、

中央に庭園を造るもので、北京の四合院が代表的だそう。

でも、北京オリンピックの時にの開発によって、多くが取り壊されて

しまったようです。

どこの国でも同じようなことが起きているのですね。


「よき時」とは、過去にあった「よかった時」ではなく、

未来の「よき時」ということで、希望のある内容でした。


同じ言語を紡いで作られる小説やノンフィクションなどの本でも、

自分の好みに沿う作家とそうでない人がいて、どうも読みづらかったり、

内容が心に響いてこなかったりとあるけれど、それは人それぞれで

よいのであって、私は好きだけどそうでない人もいて、私はそうでもなくても

大好きな人もいて

みんな違ってみんないい(みすゞ)


それぞれの、よき本との出会いがあることを想う。



2023/02/19

にんじん

 





島にんじんは今が旬。

一年で今しか食べられないので、見かけるとすぐに買っています。


沖縄では「チデークニ」と呼ばれています。

「チ」は「黄色」、「デークニ」は「大根」ということで、

黄色い大根という意味なのだそうです。

大根よりは細いけど、長さが30センチくらいあって、

人参にしては長いですからね。



やわらかくて、甘い。

炒めたり、スープにしたり

ぬか漬けにしてみよう。



器は流れ着いた軽石を使って作られたガラスの器。


軽石の使用量によって、色が変わるそうです。

軽石が多めだと、この器のように深い緑になる。


大騒動の後の軽石の一つの行方



2023/02/16

やきあがり

 






初窯の窯出ししました!


ドキドキワクワク






















トルコ釉の左馬





こちらはルリ釉




















馬だけに、4本足にしました。

足は3本の方が安定するのが通説ですが、

動物のようで4本も良い。






















ガタガタしないように作りました。






三島手の左馬






















土の色見のためでもあったのですが、思った通りには

なかなかいかないものです。



次の焼きへの課題です。




とにかく無事に焼き上がって、本当によかった〜

ちゃんと焼けるのだ。




ここからはじまりはじまり













2023/02/04

はつ

 






ドキドキの初素焼き。

本焼の前の工程ですが、素焼きをしない場合もあります。


素焼きをした方が、釉掛けを安心して出来るので、私は

素焼きするのです。



無事に温度が上がっていき、通電が問題なく行われていることに、

電気系統の工事をしてくださった方々に感謝せずにおれません。

相当大変そうだったから。

ありがたくて小躍りしながら温度の上昇を見つめて、

設定した温度ごとに簡単な操作をしつつ、無事に終了しました。



ただ、新しい窯はセラミックの燃焼時にガスがでて、

かなりの匂いが充満してしまいました。


2〜3回窯焚きすれば消えるそうなので、もう少しお許しくださいね。


窯出しの後は、釉掛けして本焼!

焼き上がりまでもしばらくお時間いただきます。