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2024/11/21

おび

 


















浴衣用の半幅帯を織ろうと、計画表を書いてから約10か月。

ようやっと織り上がりました!


糸を染めるところからたくさんの行程を経て、3m80cm。

ひたすら織り続けましたが、ずっと楽しかった🎵


黄色はフクギ、灰色は月桃で染めました。

ミンサー模様を浮かび上がらせるのは、「グーシ花織」という技法を

使い、一つ一つ織りあげましたよ。

ミスすることもあり、そこまで糸を戻して織り直すので、

三歩進んで二歩下がる

を繰り返していました。





















さすがに沖縄でも季節外れとなってきましたので、

来年の夏に結ぶことを楽しみにしています。

元々持っていたこの浴衣に合わせるために色を選んでおりましたよ。





2024/10/20

ばしょうふ

 






月に一度の奏の会句会。


今回は沖縄県立博物館・美術館で開催中の

「芭蕉布展」へ出かけました。


喜如嘉の芭蕉布保存会50周年記念の展覧会です。

2022年に亡くなられた平良敏子さんが生涯をかけて芭蕉布の復興に

尽力した軌跡も見られます。




こちらは神官が纏っていた芭蕉布。

















繊細な糸で織られています。


染められた芭蕉の糸で織られています。

おしゃれ~。
















琉球王朝時代の位の高い役人から庶民まで、身につけられていた芭蕉布。

今では来ている人は見かけませんが、沖縄の気候にはピッタリの

織物だそうです。

織物の先生が、不思議と重ね着しても涼しく感じるとおっしゃっていました。




こちらは胴に芭蕉の渋汁を塗った和紙を重ねたものを張った三線です。

















蛇皮は輸入品で高価だったため、戦前まではこの渋紙張りが代用品で

使われていたようです。

どんな音色かしら。


平良敏子さんが詠んだ琉歌が展示されていました。






















  日々の荢績み(うーうみ)や

   我身ぬ年忘て

    美荢績み貯みて

     布になさな



(毎日の荢績みは

 自分の年も忘れてるほど

 荢績みをたくさんして

 布にしましょう)

2024/03/06

こざとこうげい

 






コザで工芸フェアが行われたので行ってきました。


普段の昼間はちょっと淋しい商店街が、この時は賑わっていました。





















知花花織の機織り体験が行われていて、彼氏の織を見守っている彼女。

後ろからそっと覗くと、とっても上手に織れていました!






















普段はカフェやホテルの客室として使われている場所が会場になっています。








こちらのセントラルはもとフィリピンキャバレーだったところ。

普段は客室として宿泊できるそうです。

なかなか入ることは出来ない場所なので、展示作品と共に楽しめました。






















FMコザでも陶芸作品や、皮製品などが展示されていました。





















唐仙窯の山内唐仙さんがスリップウェアの実演をされていました。

スリップウェアの実演を見させてもらうのは初めてで勉強になりました!


木工や、竹細工、染色、漆器など

陶芸作品もたくさんありましたので目の保養になりました。





















商店街に活気があるのはエネルギーが廻っていていいですね♪



2023/10/27

わらしべ

 
























陶芸教室の生徒さんにマグカップの制作を依頼されていたのですが、

沖縄に引っ越してから窯を築くまで時間が過ぎ、さらに制作してからも

焼成するまでに時間が掛かってしまい、やっと出来上がったけれど

サイズが少し足りなかったりと、大変お待たせしてしまったのですが

器をお送りしたところ、なんと、冒頭の写真のような素敵な半纏が届きました!


元々手先が器用な方で、刺子の布巾やバッグ、巾着などを作られていて、

今までも色々いただいてきましたのに!


またもやこんな素敵な作品をいただけるとは。

わらしべ長者か?





















細かい模様~


























後ろもカッコイイ!


着物の時も良いけれど、普段の洋服にも合わせて着たい。

丈夫にしっかり縫われていて藍染の生地も美しく、本当に素敵です!

ありがとうございます💓




2023/08/24

そうこう

 

















織物の方は、2回目の織の準備も着々と進んでおります。


幾つかの工程を終え、この日は綜絖通し(そうこうどおし)

という作業です。


この、細き綜絖(そうこう)の穴に糸を通していきます。




















綜絖は二段構えになっていて、前の列と後ろの列と交互に糸を通すので、

前と後ろ、今どちらに通したかって、ボーっとしていると分からなくなってきます。





















ひたすら通し続けて3時間。

次回は筬通し(おさどおし)という工程。

全て忘れている、前回の記憶を辿っていくのです。
























2023/07/20

じゅんび

 
























初めての機織りが終わり、次の準備に入りました。



2回目も、ランチョンマットを織る計画を立てて、

デザインから、糸の色、使う量を計算して糸染めをしました。



黄色はフクギ

茶色はヤマモモ



フクギを染めている時、思っているより色が薄いかなぁ

と思い先生に伝えたところ、


媒染剤を入れてまた染めると濃くなりますよ



確かに!

鮮やかな黄色が生まれた



1回目の時もフクギで染めたはずなのに、すっかり忘れていました。


また一から教えてくださることに感謝です!









2023/06/28

おりあがり

 






4月から教室に通い始めて、

糸の染め方から教えていただき、

初の作品が織り上がりました!


ランチョンマットと、余った糸で織ったコースター


ムフ


沢山の工程を経て布が織り上がるのだと知りました。


また新たな世界







2023/06/07

おりもの

 





とうとう織るところまで辿り着きました。


ここまでの長い工程を説明することがもう出来ません。

先生が教えて下さるままに、無我夢中で進んで来たので、

もう一度一から一人ですることが出来ない自信があります。


何度も繰り返して覚えて行くのさ~。



整経したり、筬通し(おさどおし)ということをしたり…

一つも手を抜けないのはものづくりの全てに通じます。


でも、初めてだから全ての工程が新鮮で楽しい。




















横糸を通し始めましたよ~。

リズムよくトントンとはいきませんが、機織ってます。



2023/05/23

いと

 






先日のお蚕さんから糸を紡がせていただきました。


右端の糸が私が紡いだものです。

あのお蚕さんからこんなに美しく強い糸が生まれるって、

昔の人はどうして分かったの?



上の写真は上州座繰り機という機械(木製)で紡いだもの。

上州というからにはやはり養蚕の中心地は群馬なのですね。


この写真は「ずり出し」という、指で言葉通り糸をずりずりと

紡いでいったもの。


先生曰わく、空気を孕んで柔らかくなると。

機械は速く出来、手は遅くともやはらかく。















どちらもあってどちらもいい


雲のごと


ふわふわ〜



2023/04/23

こちにーる









先週フクギで染めた糸を、今回はその上に色を重ねて、

最初に想い描いた色に近づけていきます。

絵の具を混ぜて色を作るような行程です。



コチニール色素という天然材料を使うのですが、

ケチャップの色づけなど、食品にも使われているその正体は

虫~


中南米が主原産国のエンジンムシから抽出される色素です。



煮だして色を取り出すのですが、ぐんぐん水が赤くなっていきました。


黄色に染まった糸が、赤い液体に入れるとみるみる橙色になっていく

過程を見ているのは楽しいものです。


まだまだ糸染めは続きます。





2023/04/22

ふくぎ

 

























こちら、ラーメンではありません。


ラーメンにしか見えないけど。




ついに、織物を習い始めました。

先日、織物体験をさせていただいた先生のもとに、

改めて弟子入りです!



まずはデザインを考え、それをもとに糸染めから始めます。


フクギの木の皮を煮だして、染めた色が冒頭の写真です。


こんなに綺麗な色が出るのに感動しました。


まだこの色が最終形ではなく、次回色を重ねていきます。


染めるだけで3時間弱かかりました。

作るということには、たくさんの工程があることを、

新しい工芸に触れるたびに知るのです。





2023/03/04

はたおり


ずっと憧れていた織物の体験教室に行ってきました♪



ある日、新聞の記事に知花花織の、島袋領子先生の事が掲載されていて、

とっても気になってインスタグラムを拝見していたら、

ワークショップをされるということで、速攻申し込みました。


会場となった「陽とヒト」さんの雰囲気に、まずはホッとして、

島袋先生にお会いした時、さらに心が和みました。


























まずは好きな色を選んで、杼(ひ)に巻いていきます。

そして、すでに縦糸を巻いて下さっている卓上織り機に通していきます。




初めは辿々しい動きも、少し慣れてきてからは集中して杼を動かしていく事ができ、

楽しくて仕方がないモードに入っていきます。



























ドンドン織り進んでいき、当初の予定のランチョンマットの

長さ40センチを越えるところまできましたが、島袋先生がもっと織っていきましょう

と、言ってくださって、すでに無限に織っていきたいと思っていた私には

とても嬉しいお言葉でした。

やわらかく、わかり易く教えて下さって、初めてなのにちゃんと織れましたよ!































一緒に体験した方と、嬉しくてお互い褒め称え、

自分でも自分に賛辞を送り、お茶とお菓子をいただき帰ってきました。



陶器に象嵌をする事が好きな理由は、表面に筆で描く、色をのせるよりも、

土の中に織り込んでいきたい、織物のイメージがあるからで、

ミンサーを象嵌したり、織物の紋様を彫ったりするのは、憧れからなのです。



ムフッ💖

島原先生の工房に通わせてもらおうかと思索中。

焼物作りにも精が出るってものです!



2022/09/30

ほうき

 





念願の、「白木屋傳兵衛」の江戸箒を手に入れました。


ずっと憧れていたのですが、お値段に対してなかなか勇気が出ず

お手頃な箒を使っていたのですが、沖縄へ引越して意を決して購入しました。



しかし、沖縄への送料は高くつくことが分かり、ちょうどよいタイミングで

横浜へ行くことになり、陶芸教室に送ってもらってから例のごとく

飛行機に乗せて持って帰りました。


職人頭の高木清一さんが作った江戸箒。


コシがあって掃除しやすい!カーペットも掃除出来ます。


そして柿渋を塗ったはりみ(ちりとり)。

静電気が起きないのでゴミがくっつくこともなく、サラーっと

落ちてくれます。


何より、姿が美しい。


掃除が楽しくなりますよ🎵



2021/07/13

ぬのぞうり

 






以前から興味があった「布ぞうり」

古くなった着物の裂とか、着古したTシャツなどを使って、

ぞうりにリメイクしていきます。


お外では履けないけれど、お家で履くのは足に気持ち良いのです。



先月末、陶芸教室の生徒さんに作り方を教えてもらい、用具もお借りしたのですが、

お家に持って帰るのを忘れていて、でも、今日、どうしても作りたい!


と、思い立って調べてみたら吸盤と洗濯ばさみでも代用できるということ

だったので、雨の降る今日はお家でのんびりしようと挑戦してみました。























あらかじめ、Tシャツを紐状に裂いておいたものを、こうして紐に巻いていきます。





















途中、色を変えたりして編んでいきます。



























前回教わった時とは違う、鼻緒を編み込みながら作る方法で編んでいます。

この三つ編みが鼻緒。




この後、苦戦しながらもなんとか出来上がりました。


今回2つ目だったのですが、まだまだ改良点がありそう~。


でも、1回目より上手に出来たかな?









ちょっと左右の大きさがちがうけど(笑)


履いてみたら気持ちよかったです!



また作ってみよーっと。





2021/03/19

あんちやき

 





新潟の阿賀野市にある「庵地焼」の窯元は、友人家族で営んでいます。


今も蹴ろくろで器を作り、土作りから全て手作業でしています。




















陶芸の学校で出会った友人に会いに行こうと、昨年末におなか先生と

友人と盛り上がり、計画を実行いたしました!




久しぶりに訪れたろくろ場は、変わらず北向きの少し弱い光が

差して、この一定の光のもとでろくろを廻している陶工である

友人や、お母様、伯母様、妹さんの姿を想像させるのです。
























30年振りに登り窯を復活させるため、空焚きをするという時に

手伝いをさせてもらったことがあります。

それが、もう12年前。

それから毎年窯焚きをしてきたそうです。




窯の傷みが激しくなってきていて、これからどうするかという所

だそうですが、窯場はシンとした空気が満ちて、良い気を感じられます。





















窯の内部は薪による灰や炎によって美しい色に変化しています。























ここで採ってきた土を水簸して、器を作れる状態まで持っていく作業も、

人の力でしています。重労働なんです。



写真では紹介しきれない、月日の重みと人々の想いと土の力が、

この場に居るだけでひしひしと感じられるのです。




日々使うための、手に馴染む、力のある器があります。





2021/02/07

どうぐ

 





陶芸の学校へ行って初めてしたことって、粘土を練ることでも、

ろくろを廻すことでもなく、「道具」を作ることでした。



まずは、桜の木をのこぎりで切って「こて」や「へら」を作るのですが、

それは水挽の時に必要な道具で、今回は「削り」に必要な道具のこと。




陶芸教室の道具も、定期的にメンテナンスしています。



万力でカンナを固定して、ヤスリで刃の目を立てていきます。

と、その前に学校ではこの硬っい鋼材を刃の形に切って、曲げて、

刃を作っていったのですが、泣きそうになるくらい硬くて手が痛くて

手の平に豆ができましたよ。























どんなもんでしょう。

メンテナンスは大事で、削っているうちに刃は減って削りにくくなるので

余計な力が入ってしまいます。

作り続けることで手に入れて行く技術の一つは、「余分な力を抜く」

ということなので道具のメンテナンスは怠らず。

























削るところの大きさや部分によって、カンナの大きさや刃の形も違います。





既存の道具も使います。

使いやすい道具を選んでいけばいいのです。






















既存の道具でも、手入れはしています。




でも、自分の手が一番の道具だなって思います。

手の手入れも大事にしないと、と思うのですが、この季節はいつも

ガッサガサのボッロボロになってしまいます。

オバァの手のようですが、動いてくれることを感謝して、

今晩はクリーム塗って寝ましょうね。