沖縄に、ハーリーの季節がやって来ました。
旧暦の5月4日(ユッカノヒー)、糸満漁港でのハーリーを
皮切りに、旧暦の5月いっぱいの土日は沖縄各地の漁港で行われる
豊漁と海上安全祈願の行事です。
海人里前が所属する漁協組合がある、平安座島のハーリも
先日行われました。
ちょうどいい天候。暑すぎず雨降らず。
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ノッティング織も終盤。
と言うより、経糸の最後の最後まで織らせてください~と、
小物を織っています。
ノッティング楽しい🎵
もう最後は模様は図面を書いたりせず、思いつくままそして
余った糸をどうやって使おうかと考え考え織って行きます。
そして織りあがって経糸にはさみを入れる時は、いつも断髪式の
気持ちになります。
次からはとにかく織物の手順を覚えるために、ひたすら最初から
繰り返してみる。
陶芸の道に進んだ時も、ひたすら何度も何度も同じ工程を
繰り返したなぁ。
あ、もちろん焼き物もしていますよ。
焼物は、窯に入れて出すまで、どうなるか分からないところもあり、
どうしても途中経過を写真にすることに躊躇してしまうのです。
窯を開ける時の肝ドンドンはやめられませんけれどもね。
出来上がりましたらまたこちらでご報告しまーす。
第三木曜日は琉球料理の日。
のひなちあき先生の琉球料理講座は
「あまがし」
「ぽーぽー」
旧暦の5月4日、5日に子供たちはこれらのおやつを
食べていたそうです。
普段耳慣れている「ぽーぽー」は、黒糖が入っていたり
甘いお菓子と言う印象ですが、本来はそれらは「ちんぴん」と
呼ばれ、今回の課題、甘くない生地に豚の油味噌を薄く塗ったものを
「ぽーぽー」と言うそうです。
今では「ぽーぽー」の方が普遍的なのでそれはそれでよろし、
と言うことですが、正しいことを知っているのも大切。
あまがしは緑豆のぜんざい。冷やしていただくとすっきりしていて
美味しい!
お菓子作りはあまりしたことがないので、ぽーぽーの生地を焼くのは
緊張しましたが、まぁまぁうまく出来ました。
油味噌も手作りで。意外と簡単に出来るのでお家でも作ろう。
波上宮にて「なんみん祭り」が行われ、俳句の仲間が
「ぶくぶくー茶」のふるまいをすると言うことで、他の俳句仲間と
待ち合わせて出かけてきました。
「ぶくぶくー茶」とは、那覇の一部の地域に伝わる伝統のお茶で、
「ぶくぶくー」の名前の通り、お茶の上にぶくぶくホワホワした泡が
載っています。
起源は琉球王朝の時代で、おもてなしのお茶だったらしいこと、
その後江戸時代には那覇の役人の家人たちが、茶道に代わるものとして
家庭で楽しんでいたという説もあります。
しかし、第二次世界大戦でお茶道具も失われ伝統が途絶えていましたが、
1992年に保存会が立ち上げられ、現在につながっているということです。
先日文化庁の「100フード」に認定されました。
「沖縄こどもの国」は沖縄市にある動物園。
4月19日の「飼育の日」に合わせて様々なイベントが行われたのですが、
その中の「一日飼育員体験」に申し込み、体験してきました。
どの動物の担当かは当日のお楽しみとのことで、
カピバラとか山羊とかかな~
と思っていたら、担当してくれる飼育員さんの第一声。
「今日は、ライオンとチンパンジーとカバです!」
え!?
猛獣担当!?
そう、担当してくれる飼育員さんによって動物が決まるのですが、
この日の飼育員さんの担当が猛獣なのでした。
チンパンジーが猛獣って?と思いましたが、実際側で見ていると、
その力の強さや機敏さに、人間は勝てませんって分かります。
カバもあの巨体で(軽自動車より重い)時速40キロで走るそうです。
お仕事体験は、それぞれの動物が表に出ている間に裏手の檻を掃除したり、
ご飯の用意をしたりするのですが、ライオンやチンパンジーは
裏で休んでいるものもいるので、檻に近づかないようにしながら
飼育員さんたちの指示に従います。
飼育員さんは二人一組になって、檻の鍵がかかっているか二重チェック
します。ライオンを間近で見たけど思っている以上に大きくて、
迫力満点!!
裏で休んでいるものは、掃除の間は別の檻に移動させているのですが、
檻の中に入って掃除していた時、実はすぐ隣の隠し部屋にいたと
後で知って、汗が出ました。
飼育員さんたちは毎日毎日接しているので、動物たちも懐いていて、
付き合い方も手慣れたものでしたが、私はドキドキしながら接していました。
しかし、9時から17時まで休憩を挟んでずっと体験させていただきましたが、
体力がもってよかった~と思いました。なかなかの重労働です。
バックヤードは写真を撮れませんでしたが(そんな暇なし)
最後にカバと一緒に写してもらいました。
沖縄こどもの国に訪れるのは実は初めてでしたが、なかなか見所満載で、
しかも入場料もお安くて、次回は客として楽しみたい!
一日色々教えて下さった飼育員のみなさん、ありがとうございました!
4月、のひな千明先生の琉球料理講座は
◎チムシンジ
◎タマナーチャンプルー
「チム」は「肝」、「シンジ」は「煎じる」
薬膳の教えでは、春は「肝」が弱りやすいので、
同じ「肝」をいただくとよいということで、
豚のレバーを豚もも肉やお野菜をカツオ出汁でことこと煎じます。
そのエキスをいただくというおつゆです。
二日目は熊本を目指します。
まずは腹ごしらえをして、お宿にある百年杉庭園を散策します。
文久元年(1861年)頃に植林された杉は、100年を超えて見上げるほどに
大きく、立派です。花粉症の方には見ているだけでむずむずしそうですが。
季節によっては鹿やムササビなどの野生動物もやってくるそうです。
ミツマタを愛でたりしつつ、緑を吸い込んでいざ肥後へ!
あんたがたどこさ 肥後さ
肥後どこさ 熊本さ
熊本どこさ 船場さ
って唄ありましたよね。
なかなかの遠路を里に運転してもらい、やっとこさ熊本城に着きました。
2016年4月14日、16日に熊本で大きな地震があり、
熊本城も大きな被害がありました。
重要文化財建造物13棟全てに被害があり、完全に崩れ落ちた櫓も
ありました。
2017年から復旧のための工事が行われていて、天守閣は
完成していました。
天守閣は内部は資料館となっていて、階段で登って行きます。
エレベーターもありますよ。
天守閣より熊本市内を眺めます。
熊本城全体の復旧は、35年後、2052年度に終わる予定です。
見学中もあちらこちらで工事が行われていました。
大変な時間と労力がかかりますが、熊本の皆様にとっては
希望なのだと思います。
沖縄の首里城も同じです。
この日のお宿は南阿蘇の山奥のお宿で、やはり熊本地震で
大変な被害にあわれましたが、復旧して営業を再開されました。
沖縄にはソメイヨシノがありません。
ニュースで桜の開花宣言などが流れ始めると、ソワソワとするのは
長年の習慣。
ウチナーンチュの里前も毎年楽しみにしていて、開花の予想をして
旅の予約をします。
今回は鹿児島~熊本への旅。
那覇空港から鹿児島空港へ。
着いたら雨!しかも寒ーい。(5℃)
しかし、桜を求めて霧島市の城山公園へ。(鹿児島市にも同じ名前の公園有)
晴れていればこの先には錦江湾と桜島が見えるそうです。
奏の会、今月の吟行は6月に佳乃先生が来沖される時に、
向かう場所の下見となりました。
東御廻り(あがりうまーい)は琉球王国時代、国家の繁栄と五穀豊穣を
祈願して行われた祭祀です。沖縄の創世神アマミキヨに縁のある
14ヵ所の聖地を巡礼する行事です。
①園比屋武御嶽(そのひゃん御嶽)
②御殿山(うどぅんやま)
③親川(うぇーがー)
④場天御嶽(ばてんうたき)
⑤佐敷上城(さじきうぃぐすく)
⑥テダ御川(てだうっかー)
⑦斎場御嶽(せーふぁーうたき)
⑧知念グスク(ちねんぐすく)
⑨知念大川(ちねんうっかー)
⑩受水走水(うきんじゅはいんじゅ)
⑪ヤハラヅカサ
⑫浜川御嶽(はまがーうたき)
⑬ミントングスク
⑭玉城ぐすく(たまぐすくぐすく)
読み仮名無いと読めましぇん!
時間的に全て廻ることが出来ないので、一度訪れた場所などは
割愛して廻る計画を立てます。
御嶽そのものは畏れの気持ちで写真を撮ることが出来ず
割愛していますが、それぞれの場所に満ちる気を感じることが出来ます。
地元の方々が今でも大切にその場所を守っていることが分かります。
句会の仲間がいつも車を運転してくれるのですが、なかなか細道坂道
大変な道で、本当に感謝です。私にはまだまだ無理だ~。
ということで句会は出来ませんでしたがよい経験でした!
6月の本番が楽しみです。
のひな千明先生の琉球料理と季節のまーさむん講座。
「まーさむん」とは「おいしいもの」ということです。
今回は春の節句のまーさむんということで、
サングヮチグヮーシー(三月菓子)と
クーブマチ(昆布巻)
サングヮチグヮーシーは、「浜下り」の時に持参するお菓子です。
「浜下り」は旧暦3月3日の桃の節句に行う行事で、女性が海水に足を
浸して心身の穢れを払う行事でした。
昔はあまり外出して遊んだり出来ない女性たちが、
この日だけは重箱にご馳走を詰めたりお菓子を詰めたりして、
海へ行きみなで集まるイベントでありました。
サングヮチグヮーシーは、小麦粉や卵、砂糖などを混ぜて形作り、
油で揚げます。
クーブマチは沖縄近海で獲れるメカジキを巻きます。
巻き方を千明先生に実演していただきます。