2014/03/22

しゅはい















酒盃を作りました。
昨年、首里の石嶺食堂で二人展をさせてもらった時に作ったものですが、
その後、注文をいただき作ったものです。

釉掛けと焼きがうまくいったので、「貫入」がきれいに入りました。

「貫入(かんにゅう)」とは、器の表面に見える、「ヒビ」のようなものです。
焼成の段階で、素地と釉薬の収縮の差によってできるもので、割れている
のではありませんが、液体は染み込みやすくなります。
この器に使っている「氷裂釉」は、わざとこの貫入を作り、氷に亀裂が走った
ような、独特な表情を出します。

使う前に水にくぐらせてもらうと、液体の染み込みを軽減できるし、貫入の
美しさが長持ちします。

「貫入」が入ることを「欠陥」とすることもあるし、「美しさ」とみることもある。
どちらも正しいし、正しくもない。
いいのだ。
人それぞれ。
器それぞれ。

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