冬真っ盛りだけど、「野の春」宮本輝 著 を読んだので、
私の頭の中は桜が満開。
写真は以前、山で見た桜です。
「流転の海」から始まった、宮本輝さんの父親をモデルとした
自伝的小説が、37年の歳月を経て完結しました。
「流転の海」
「地の星」
「血脈の火」
「天の夜曲」
「花の回廊」
「慈雨の音」
「満月の道」
「長流の畔」
「野の春」
全9部です。
それにしても37年!
途中、別の小説をたくさん書いていらっしゃるけれど、この9部の中に
それらの小説の源があるのだとわかります。
一つのことを、30年以上続ける。本当にすごいことです。
読者の中には、最後まで読むことが叶わず他界された方もいるかもしれないし、
何より、宮本輝さんが生きて、完結できたことを喜んでいるでしょう。
この本を与えてくれた生徒さんと友人に感謝します。
すごい小説ですよ! 長いけど!
主人公の熊吾の言葉
「なにがどうなろうと たいしたことはありゃぁせん」
生徒さんは、また最初から読み返し始めたらしい。
私も、また熊吾に会いに行こうかな。
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