2014/09/06

すな








 
 


新聞に月1回土曜日に掲載される美術関連のコラムを毎回
楽しみに読んでいた。
2012年の秋に掲載された記事を読んで、居てもたっても
いられなくなり、その人の個展に足を運んだ。

松尾多英さん 「砂」
ギャラリー CORSO 神田神保町

「30年の間、『砂』を描き続ける松尾多英さんの作品は
 砂の表情に目を奪われつつ、思いがけぬ根源の感覚へと
導かれる稀有の世界です」(新聞より)

100号F(1620×1300cm)17枚に描かれた「砂」の前に佇んで
いると、泣きたくなるような、不安なような、でも確かに生きていて、
そして孤独なんだということを感じました。
風が吹いて形を変える砂に浮かぶ風紋を、永遠に止めた
かに見える絵が、それぞれの鑑賞者の心の中で、絶えず形を変えて
いくようになるのだと、感じました。

全部で数十メートルに及ぶ「砂」の絵に圧倒され、神田の街を
砂漠を彷徨うように歩きました。
この東京砂漠…。

そして先日、「2年振りの個展の案内をいただき、行ってきました。
今回は100号F 10枚で、前回の「砂」とつながるように描かれて
いるとのことです。
全部をつなげた所を見てみたいですが、そんな場所は無いですね、
とおっしゃっていました。


ご紹介するのが遅くなってしまって、本日までの開催です。
ごめんください。

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