2013/11/26

あんち

新潟市から南東へ20キロ。新潟平野のほぼ中央に位置する
阿賀野市に、「庵地焼」の窯元があります。
その窯元の次世代を継ぐために日々研鑽しているのが、私の
友人、旗野明日香さん。
明日香さんとは、お互い陶芸の技術を学びに行った、京都にある
京都伝統工芸専門学校(現:大学校)で知り合いました。
その学校は、全国各地から年齢もさまざま、履歴もさまざまな人が
陶芸だけでなく、漆や仏像彫刻など、伝統工芸を学びに来ています。
学校のことはまた別の機会に紹介するとして、私が学校へ通ったの
は29歳になる春からで、明日香さんとはだいぶ年が離れている
(私の方が年上です)にも関わらず、彼女の懐の深い優しさや、可愛
い笑顔に癒され、仲良くさせてもらいました。

卒業してから、お互いそれぞれの道を進みつつ、連絡を取り合い、
その存在に励まされてきました。
何年か前に現地に訪れ、30年振りに登り窯に火を入れるという事で、
湿気を取る空焚きを手伝わせてもらいました。
夜中に明日香さんと寝ずの番をして、色々お話したり、薪をくべたり、
よい経験をさせてもらいました。
鼻の穴がすすで真っ黒になったことはよい思い出です。

そんな明日香さんが初めて作ったという抹茶碗を以前に送ってくれた
ことがあります。
黒釉の艶やかな色、手のひらにすっぽりと納まる丸い感触。
好きです。

















庵地焼は、土づくりからしている、日本でも今では数少ない窯元
です。用の美を確かに伝えてくれて、日々の器の強さと優しさを
感じさせてくれます。

新潟へお出掛けの際は、庵地焼の窯元へ訪ねてみてはいかがですか。
あ、いらっしゃる時は事前に連絡してあげてくださいね。忙しくしてい
ると思いますので。

明日香ちゃん、いつもありがとね!



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