2018/02/24

たないた




窯に作品を詰めていく時に、棚板と呼ばれている板の上に乗せて、

支柱で高さを作ってその上にまた棚板を乗せて・・・と繰り返して、

窯の高さいっぱいまで作品を詰めていきます。


その重要な棚板が、こうして傷を負ってしまうことがあります。


釉薬がはがれて飛び散ってしまったり、釉薬が流れてべったりくっついて

しまったり。


1230℃ の窯の中では、何が起こっているか窯を開けてみるまで分かりません。








これは、釉薬が厚くかかりすぎて、縮れて飛び散ってしまったもの。

棚板はカーボランダムで出来ているものがほとんどですが、その上に

アルミナコーティングが施されていて(白い部分)、焼成した粘土が

板にくっついてしまわないように加工されています。



そのアルミナコーティング剤がはがれて地が見えているところを直さないとなりません。







まずは、くっついてしまった釉薬をガンガンと削って落とします。

ポロリとはがれてくれるとカ・イ・カ・ン・・・!








そしてアルミナコーティング剤を筆で塗っていきまーす。

乾いたらまた塗る・・・を繰り返して、完全に乾かしたらヤスリで表面を平らに

します。平らになっていないと、作品をのせて斜めになってしまったりして、

焼成時に歪んだり、割れたりする原因の一つになります。



棚板もなかなか高価なものなので、大事にメンテナンスして使っていきます。

高温に耐え得る素材で、何度も繰り返し使えるものだもんな~。

普通に1230℃~1300℃ の高温で器を焼いているのに、

平気な顔して器を支えてくれているのだもの。


誰が初めに考え付いたのだろう。

いつも、初めての人のことを思うとすごいな~って感動する。



あっ。まずは棚板を汚さないように気を付けないとね。









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